連帯保証人は支払いを拒否できる?払わない方法はある?
保証人や連帯保証人をつけたとき、主債務者が支払いをしなかったら連帯保証人は支払い拒否をできるのでしょうか?また、どのような影響が及ぶのでしょうか?
主債務者が支払いをしなかった場合、債権者は保証人などへ借金残金を一括請求します。未払いの利息や遅延損害金も加算されるので、残額よりも金額は大きくなります。
このとき、請求される金額や債権者へ主張できる抗弁があるかどうかについては保証人と連帯保証人とで異なるのでみてみましょう。
目次
保証人の立場で主債務者が支払いを拒否したら?
通常の保証人の場合、全額について保証しているとは限りません。自分の負担限度を超えて請求されたら、限度を超える分の支払いは断れます。
また主債務者に資産がある場合「先に主債務者の資産を差し押さえてほしい」と抗弁できます。たとえば主債務者が家や車を持っていたり預貯金があったり保険に入っていたりしたら、「主債務者の持ち家や車、預金や保険があるからそちらに強制執行してください」といってみましょう。
そうすれば、債権者はそちらに先に差し押さえてからでないと、保証人に請求できません。詳しくは、下記の記事「保証人とは?」で解説していますので、よかったらどうぞ!
主債務者が支払いを拒否したら、連帯保証人は支払いを拒否できる?支払わない方法や抜け道は?
連帯保証人の場合には、保証人と違って負担部分がありません。請求されたら全額について支払い拒否はできません。つまり、支払わないですむ抜け道はないということです。。
また「先に主債務者の資産を差し押さえてほしい」という抗弁も主張できません。主債務者に家や預貯金などの財産があっても、請求されたら自分が払わねばならないのです。
この意味で、連帯保証人は保証人よりかなり高リスクといえるでしょう。
なお、自分が知らないうちに保証人・連帯保証人に勝手になっていた場合は、支払う費用はありません。詳しくはこちらの記事で。
連帯保証人に支払い能力がない場合、支払い拒否で払わないとどうなる?
保証人や連帯保証人が債権者から支払い請求されたとき、支払い能力が仮にないから払えば異場合であっても、支払いを拒否して放っておくと訴訟を起こされる可能性があります。
主債務者と連帯保証人の連名で訴訟を起こされ、裁判所から呼出状が届いてしまうでしょう。
そのまま放っておくと、支払い命令の判決が出て、給料や預貯金などの財産を差し押さえられてしまう可能性が濃厚です。
裁判を起こされたら、早急に弁護士に相談して適切な対応を進める必要があります。
裁判はどうやって終結するのか?
裁判の途中で和解できれば支払える範囲で支払っていける可能性もあります。
どうしても合意ができず一括の支払い命令が出てしまったら、命令通りに支払うか債務整理を検討しましょう。
まとめ
借金と債務整理、連帯保証人(保証人)の関係は重要ですが、素人の方にはわかりにくい点が多々あります。
迷ったときには自己判断で動かず、まずは弁護士などの法律家に相談してみてください。
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連帯保証人の支払い拒否に関するよくある質問
放置していれば、自分の信用情報に傷がついたり、訴訟で財産や給料の差し押さえをされることもあり得ます。
仮に勝手に保証人にされた場合は、保証契約は無効です。保証人の責任も発生しません。詳しくは、こちらから。
詳しくは、こちらから。
時効が成立したら「時効の援用」を行います。
この記事の編集者
債務整理相談ナビ編集部
本記事は債務整理相談ナビを運営する株式会社cielo azul編集部が企画・執筆・編集を行っています。当編集部は、債務整理メディア運営に携わり、約7年間にわたって多くの弁護士や司法書士との対談・インタビュー、記事監修を通し専門家と交流し、専門知識と経験を積んでいます。借金問題に直面している方々に対し、信頼できる情報を提供することが当編集部の使命です。毎日信頼されるお役立ちコンテンツを制作中。