アコム過払い金の体験談|実際の過払い金請求返還率
目次
アコムの過払い金に対するや情報や返還率について、実際の体験談を集め分かりやすく紹介。
アコムの過払い金請求の対応について、常に最新の情報を知っている弁護士や司法書士といった専門家の交渉の体験談はとても参考になります。
相談する前の予備知識として、アコムの過払い金請求の返還される金額や手続きについて参考にしてください。
アコムの過払い金請求の体験談からわかる基本的対応について
アコムの過払い金の体験について、弁護士や司法書士の交渉、訴訟を通じて分かった過払い金請求対応についてまとめています。
アコムの過払い金請求の弁護士などの体験談
アコムは、三菱UFJフィナンシャル・グループ系列の貸金業者で基盤が安定しています。
アコムの過払い金請求の基本的なスタンスは、比較的スムースに進めることができると言うことができます。
法律事務所ホームワン
一方で、取引期間中にブランク期間がある場合や途中で和解をしている場合など、過払い金が減額できる主張については、きっちりと主張し、なかなか妥協しない傾向もあります。
出典:法律事務所ホームワンHP|アコムの過払い金返還請求
司法書士法人杉山事務所
裁判をすると4ヶ月程度の期間で、おおよそ41.0万円(返還率100%)の過払い金と利息がアコムから返還される可能性があります。
出典:司法書士杉山事務所HP|アコムの過払い金請求 成功マニュアル【2023年度版】
司法書士法人かながわ総合法務事務所
返還されるまでの期間は、和解日から3~4ヶ月程度が目安になります。
出典:司法書士法人かながわ総合法務事務所HP|アコムの過払い金
- アコムの過払い金交渉は、比較的スムースに進めることができる!
- 和解であれば、返還率80%程度、裁判だと返還率100%程度
アコムの過払い金の返還率とその根拠
和解交渉 | 裁判 | |
過払い金返還率 | 70〜90%前後 | 100%前後+利息 |
返還までの期間 | 3~4か月程度 | 6~8か月程度 |
弁護士事務所や司法書士事務所のホームページで記載されている返還率・返還までの期間の一例を示します。
過払い金の対応は、繰り返しになりますが、アコムは資金も多く比較的にスムースに進みます。あとは、専門家とアコムとの和解交渉で早期解決を図るのか、裁判訴訟で長期戦でより多くの返還を考えるのかは、相談者の意向次第です。
過払い金の80%程度の返還で早期解決するのか、裁判を行い長期戦で過払い金の100%返還を求めるかを決める必要があります。どちらにするか専門家と相談して決めることになります。
アコムに過払い金請求をするデメリットとは?
アコムに過払い金を請求するに当たってのメリットは、払い過ぎた利息が戻り、返済中の借金を減らせることでしょう。
反対に、アコムに過払い金を請求することによるデメリットもあるので、知っておきましょう。
アコムから借り入れができなくなる
アコムに対して過払い金請求をすると、アコムから新規借り入れはできなくなります。
アコムが独自に保有する顧客情報に社内ブラックに載る恐れがあり、無期限で新規借り入れは困難になります。このブラックはあくまでアコムの中のみであり、他の貸金業者からの借り入れは可能ですので、もし借り入れが必要になった際は。アコム以外の会社を利用することになります。
ACマスターカードが利用できなくなる
アコムの発行するクレジットカードであるACマスターカードを利用していた場合、アコムに過払い金請求を行うと利用できなくなります。
ACマスターカードによるショッピングもキャッシングも利用できなくなるので注意しましょう。
もちろん、新規申し込みの審査を通るのも難しくなります。
ブラックリストに載る可能性がある
上記でも記述したように、通常、過払い金請求によってブラックリストに記録されることはありません。以下の人は心配ありません。
・現時点で借金が残っている場合でも、手続きをした結果過払い金のほうが多く、債務がなくなる人
注意したいのが、以下の方です。
借金が残りそうな状態で過払い金請求すると、ブラックリストに載る恐れがあります。
過払い金請求後でも借金が残ってしまうと、返還された過払い金が返済分に充当され、借金の減額を目的とした「任意整理」の手続きが行われてしまうからです。
債務整理が行われると、信用情報機関に5年間事故情報(ブラックリスト)として記録されてしまいます。
返済中の借金について過払い金請求を行う場合には、ブラックリストに掲載されるリスクを良く理解し、どのタイミングで過払い金請求を行えば良いのか弁護士などの専門家に相談した上で実行しましょう。
過払い金請求するとブラックになる?
過払い金請求すると、ブラックリストに載ってしまうか不安になる方もいると思いますが、前述した通り、基本的に過払い金請求ではブラックになりません。
以前は過払い金請求を行うことで「契約見直し」という情報が信用情報に登録されることがありましたが、2010年4月19日に廃止にされました。ですので、安心して過払い金請求することができます。
ただし、前項2−3に記載の通り、「借金が残ってしまう」など特定の条件下ではブラックになります。詳しくは前項のデメリットをご覧ください。
アコムの過払い金は2007年以降から発生!?判断基準は?
そもそも過払金とは、カードローンやキャッシングで支払い過ぎていたお金のことです。文字通り、払い過ぎのお金ということです。長い間、借金の返済を続けている方は過払い金が発生している可能性があります。
アコムは出資法の法改正により、2007年6月18日に金利を18%に見直しています。2007年6月17日までは、グレーゾーン金利27.375%で貸していましたので、今まで取りすぎた利息を過払金として、返還しなければならなくなりました。
そのため、2007年6月17日以前にアコムから借り入れをしていれば、過払い金が発生している可能性が高いです。
アコムの過払い金交渉の手続きスケジュール
弁護士・司法書士に正式に依頼をすれば、すべて専門家が行ってくれますが、どういう手続とスケジュール感なのかも知っておくといいと思います。
アコムの取引履歴を取り寄せる
取引履歴とは、借金の契約内容やこれまでの借り入れの記録等が記載された書面のことを指します。
しっかりとした借入日、借入期間、借入金利などを把握していないと、交渉することができませんので、まずは、アコム公式サイトor店舗の窓口orお客様相談センター(窓口での開示、電話での開示、申込書の郵送)から借入情報を入手します。
通常、取り寄せるのに3週間から1ヶ月の時間がかかりますが、本人がアコム窓口まで出向くことで最短で1日で取引履歴は入手できます。
過払い金の引き直し計算する
取引履歴をもとに、過払い金が発生しているかどうかを計算します。現在もまだ返済をしている場合も、過払い金の金額次第では、今後の返済も不要になることもあります。
過払い金返還請求書を通知する
過払い金が発生していれば、アコムに過払い金返還請求書を郵送し、アコムからの連絡を待ちます。通常、2〜3週間で連絡があり、どれくらいの金額を返還するのか回答が来ます。
和解交渉開始
アコムからの回答をもとに、和解交渉を開始。アコム側もできるだけ返還する金額は少なくしたいので、ここでの交渉が非常に大切になります。
過払い金返還請求訴訟開始
和解交渉で妥結した金額で納得が行かない場合は、訴訟を起こし、裁判で決着をつけます。ただし、裁判中も流れ次第でアコム側が折れることもあり、裁判で決着をつけず和解交渉で妥結することもあります。
過払い金返還
和解交渉、裁判いずれかの方法で妥結した過払い金が返還されます。
過払い金を請求できなくなるケースとは?
注意したい点として、過払金があったとしても、アコムに過払い金を請求できない、または請求が困難になるケースもあります。
過払い金の時効が成立している
2007年6月以前にアコムに借り入れをして、過払金が発生していたとしても、過払い金の返還を請求できる権利は、最後の取引から10年経つと時効が成立し消滅してしまいます。
基本的に最後の取引=完済日となることが多いので、アコムの借金を返し終わってから10年が経過すると過払い金を取り戻せなくなる可能性が高いと考えて良いでしょう。
最後の取引日は取引履歴により確認することができます。
示談書で過払い金の権利を失っている場合
返済が厳しい場合、アコムからの提示により利息のカットや毎月の返済額の減額をしてもらう示談書を取り交わす頃があります。
その示談書に「アコムとの間に何らの債権債務関係のないことを確認する」などの内容が記載されていると、過払い金請求の権利を放棄することに同意したとみなされ、過払い金請求を行うことは難しくなります。
アコムが倒産した場合
アコムが倒産した場合は過払い金の請求ができなくなってしまいます。
現時点では三菱UFJファイナンシャルグループの傘下で経営も安定しているので、倒産するリスクは低いと考えられます。ですがいつ何が起こるか分かりませんので、悩まれている方は早めに請求を行うことをオススメします。
アコムからの借金を債務整理するなら?
アコムの過払い金だけでなく、債務整理についてもまとめておきましょう。
アコムの過払い金がなく債務整理をする場合、支払期間を伸ばしてもらう、利息を免除してもらうなどの交渉を行うことになります。
元本の減額は、難しいので、現在の収入でどれだけの返済が可能なのかを専門家と相談の上、債務整理の交渉を行ってもらうことになります。
アコムの過払金に関する体験談をSNS(twitter/5ch)でチェック
アコムの過払金に関する口コミや評判などをまとめました。基本的に、twitterなどの口コミは良い話より悪い話が多い事は理解した上で、参考にして下さい。
プロでこその対応
警察ではありませんが、昔過払金専門の弁護士事務所で働いていた時、貸した側が素人よりも専門(アコムなど)の方が対応が良かったです。
餅は餅屋です。— turtle (@turtle_gogo) December 15, 2020
アコムは過払金請求を多くこなしているので、一般の人よりもスムーズに行なえることが多いようです。
誠実
【アコムの債務整理】アコムは過払金に対しては、現在では、おおむね誠実な対応をしています。当事務所では、この3年間ほどはアコムとの間では、ほとんど裁判はせず、過払いを返還してくれます。依頼者の方にとっても、裁判前に早く返してもらえることが多いので、メリットはあると思います。
— 債務整理 豊能町 (@toyono_saimu) September 3, 2012
揉めることなく、誠実に対応してもらえると有り難いですよね。
判決もらって来た。全面勝訴。争点なし。
1回目で結審だったので、2回目で判決となりました。
4月末払い(月末は土日なんで28日払い)で満5+5に加えて
裁判費用(日当含めて約3万)も全部頂けます。
向こうの人と電話でちょっと雑談したんだけど、
基本スタンスは第一回~第二回目までに連絡して和解。
というのは変わってないようですよ。
一発で判決出す裁判官は対応に困るって言ってました。
お金をもらうのに時間的余裕のある人は、第二回目までに
掛かってくる満5+5も蹴って、判決までいくのもありかな。
争点なければ2回目で結審、3回目で判決だろうし。
裁判一回出れば日当(※)ももらえるし。判決なんて1分も
かからなかった。
電話の最後に「期日までに必ず払いますから強制執行は
絶対ヤメてください」と懇願された。無論期日までに
払わなかったら執行するけどw
※ 「日当」とは
和解せずに判決まで行けば「訴訟費用は被告の負担とする」
ってのがついてるから訴訟費用の請求ができる。ちなみに日当は1日3,950円。
態度が悪かった
アコムとアイフルには過払金請求した事ある。
アイフルは丁寧な対応で7割返金で和解したけど、アコムはいきなり喧嘩腰で態度悪かったから即裁判起こして全額取り返したわ。— パチカス (@pachinkasfx) January 4, 2020
反対に、態度が悪かったという口コミもありました。
アコムの過払い金の返還実績
アコムの2021年の有価証券報告書「事業等のリスク」において、以下のような記述があります。
「当社のお客さまが、貸付金の減額や過剰支払金等の返還を求める場合、当社は貸付金の放棄や支払金等を返還することがあります。また、これによる貸付金放棄額や支払金等返還額(以下「利息返還損失」という。)は、着実に減少しているものの、引き続き、返還請求件数等の状況を注視しております。
今後、利息返還損失の発生状況や利息返還損失引当金の計上、及び利息返還を求める訴訟において、当社を含む貸金業者にとって著しく不利となる司法の判決などが、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。」
アコムが計上している「利息返還損失引当金」の計上額を知ることで、最大でどれくらいの過払金が発生する可能性があるかがわかります。
実際にどの程度過払い金を返還しているかどうかの詳細は分かりませんが、引当金でどの程度過払金が請求されうるかを知ることができます。
2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 | |
利息返還損失引当金 | 567億円 | 876億円 | 1,023億円 | 1,040億円 | 1,649億円 |
まとめ
アコムの過払い金の交渉は、比較的スムースに進みやすく、過払い金も8割程度戻ってくる傾向にあります。
裁判までいけば、過払い金が返還されるまでの時間はかかりますが、過払い金の100%程度返還されることもあります。早期解決で過払い金の7〜8割程度、裁判で過払い金の100%程度戻ってくる事が多いようです。
ただし、これらは、債務整理の実績が多い弁護士・司法書士が交渉した場合ですので、実績があり、かつ専門家へ支払う費用ができるだけ少ない弁護士・司法書士にお願いすることをおすすめします。
ラジオCMで有名な司法司法書士法人中央事務所の過払い金対応はしっかりしています。インタビューをしているのでチェックしてみてください。
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この記事の執筆者
債務整理相談ナビ編集部
本記事は債務整理相談ナビを運営する株式会社cielo azul編集部が企画・執筆・編集を行っています。当編集部は、債務整理メディア運営に携わり、約7年間にわたって多くの弁護士や司法書士との対談・インタビュー、記事監修を通し専門家と交流し、専門知識と経験を積んでいます。借金問題に直面している方々に対し、信頼できる情報を提供することが当編集部の使命です。毎日信頼されるお役立ちコンテンツを制作中。