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【2025年最新版】教育ローンのおすすめは?最適な選び方と利用のポイント完全ガイド

教育ローンとは?利用のポイント

執筆・編集者:大泉 聡

 
経済的な面で子どもの進路を狭めたくないと思いつつも、私立の大学や理系に進むのは金銭的に厳しい…そう考えて子どもに負担をかけさせてしまう人も多いと思います。
 
入学金や授業料、交通費や1人暮らしにかかる家賃など、奨学金だけでは賄えない場合も多いでしょう。そんなときに教育ローンを使えば、子どもが希望する進学先に進ませてあげることができます。
 
教育ローンは使い道が限定されている分、低金利でかつ長期間の返済期間が設けられているケースが多いです。うまく活用すれば、子どもの選択肢を広げてあげながら無理なく返済していくことも十分可能です。
 
年収が低くても、保証人がいなくても借りることができる教育ローンもあるので、ぜひ諦めずに自分に合った教育ローンを探してみましょう。
 
この記事では、おすすめの教育ローンや選ぶ際のポイントなどをわかりやすく解説していきます。

この記事のポイント
  1. 教育ローンは「国の教育ローン」と「民間の教育ローン」の2種類に分けることができる
  2. 借りたお金の使い道はローンによって異なるものの、入学金・授業料・施設設備費などの学校納付金以外にも、受験料・1人暮らしの家賃・通学交通費・教材費・パソコン購入代・予備校代・留学費などに利用できるケースもある
  3. 国の教育ローンは固定金利・低金利が特徴。ただし、子どもの数に応じて所得制限が設けられているため、世帯年収によっては利用できないケースもある
  4. 民間の教育ローンは、借入先によって契約条件・借入上限額・金利が異なる。使い道は国の教育ローンより広い傾向にあるため、自分に合った借入先を見つけられればお得にローンを組める可能性もある

目次

教育ローン(学資ローン)とは?

まずは教育ローンがどのようなローンなのかを確認していきましょう。

子どもの教育に使うお金を借りれる制度

教育ローンとは、教育にかかる費用に充てる目的でお金を借りることができるサービスのことです。大学や専門学校へ入学する前にまとめて教育資金を借入できるので、入学金や入学準備にかかるお金で頭を悩ませる必要がなくなります。
 
認められる使用目的はどこでローンを組むかによって異なりますが、大学や専門学校の入学金や授業料、通学交通費や1人暮らしの生活費などに使えます。予備校代や留学費用に充てられる場合もあるため、子どもの希望する進路選択の幅を広げることができます。
 
教育ローンの1番のメリットは、他のローンよりも金利が低く設定されている場合が多いことです。それぞれの家計状況に合わせて毎月の返済額を低めに設定できるので、無理のない返済計画を立てることが可能です。
 
また、「元金据置」を利用することで在学中の返済負担を下げることも可能です。在学中はさまざまなことにお金がかかるため、卒業後に返済を開始したい場合も多いでしょう。元金据置なら、在学中は利息だけ返済すればよいので、返済に追われて借金が膨らんでしまう恐れもありません。

国の教育ローンと民間の教育ローンの違い

教育ローンは、「国の教育ローン」と「民間の教育ローン」の2つの種類に分けることができます。

国の教育ローンの特徴

金融機関
日本政策金融公庫、沖縄振興開発金融公庫

借入上限額
350万円(一定の要件に該当する場合450万円)

金利
年2.65%(固定金利・保証料別)
※一定の要件に該当する場合▲0.4%(固定金利)

融資期間
最長18年

使い道
【学校納付金】
・入学金
・授業料
・施設設備費 など

【受験費用】
・受験料
・受験時の交通費
・宿泊費など

【在学のため必要となる住居費用】
・アパート、マンション家賃および敷金 など

【その他】
・教科書代
・各種教材費
・パソコン購入費
・通学費用
・修学旅行費用
・学生の国民年金保険料   
・融資金にかかる保証料 など

※ 義務教育期間中の費用は対象外

利用条件
世帯年収(所得)の上限額:
・子1人:790万円(600万円)
・子2人:890万円(690万円)
・子3人:990万円(790万円)
・子4人:1,090万円(890万円)
・子5人:1,190万円(990万円)※ 条件を満たせば上限額緩和の特例あり

※ 2025年2月時点の情報を基に表を作成しています。
参照:Q&A よくある質問|日本政策金融公庫 JFC

国の教育ローンとは、日本政策金融公庫の「教育一般貸付」および、沖縄振興開発金融公庫の「教育ローン」のことを指します。
 
借入上限額は350万円で、金利は固定金利のみで年2.65%となっています。
 
低金利で融資期間も長めに設定されているので、ローンの返済で家計を圧迫することなく教育資金を賄えるのがメリットになります。
 
民間の教育ローンより使い道は限定されているものの、子どもが必要十分な教育を受けることができるだけの配慮はなされているのが特徴となります。
 
一方で、国の教育ローンの審査に通るためには、世帯年収等の審査基準をクリアする必要があります。子どもの人数に応じて所得制限が設けられており、一定額を超える年収がある場合には民間の教育ローンを検討せざるを得ないケースもあります。
 
また、借入上限額が民間の教育ローンよりも低く設定されているので、私立大学や理系などへの進学を考えている場合には、教育ローンだけでは学費を賄いきれない可能性が高いです。
 
その場合、民間の教育ローンを利用するか、奨学金・その他の援助との併用が必要になる場合があるでしょう。

民間の教育ローンの特徴

金融機関
銀行・信用金庫・信販会社 など

借入上限額
300~1,000万円程度

金利
年1~4%程度(変動金利・固定金利)

融資期間
平均10~15年程度

使い道
国の教育ローンより広く認めてもらえる傾向

利用条件
年齢・年収・勤続年数・居住地などの制限が設けられているケースが多い

民間の教育ローンとは、銀行や信用金庫、信販会社などが提供している教育ローンのことです。
 
借入先や審査状況によって、借入額・金利・融資期間などは変わります。
 
国の教育ローンよりも金利が高くなるケースも多いですが、使い道が限定されておらず、子どもにかかるさまざまなお金に利用できるのがメリットです。
 
借入先によっても異なりますが、幼稚園にかかる教育費や塾・予備校費用、習い事や部活にかかる費用などにも使える可能性があります。
 
世帯年収による制限もないので、国の教育ローンの所得制限にかかってしまう人でも利用できるのが大きな特徴といえるでしょう。

教育ローンと奨学金の違い

子どもの教育にかかるお金を借りる方法としては、教育ローンのほかに奨学金があります。
 
奨学金を借りる人は多いと思いますが、教育ローンとの違いはどこにあるのでしょうか。

【教育ローンと奨学金の違い】

名称 教育ローン 奨学金
返済者 子ども
借入方法 【証書貸付型】
一括で振り込まれる
【カードローン型】
限度額の範囲内で、必要なときに必要な分だけ借入する
※ 国の教育ローンは証書貸付型のみ
毎月定額が振り込まれる
返済開始時期 借入の翌月または翌々月 卒業後
※一定の条件を満たせば、返済期限の猶予が認められるケースもある

親が返済義務を負う教育ローンと違い、奨学金の場合には子ども自身が返済義務を負うことになります。
 
子どもに返済負担をかけたくないのであれば教育ローンを利用すべきですが、子どもが在学中に返済がスタートするという特徴もあります。
 
無利子の第一種奨学金や返済不要の給付型奨学金など、奨学金にもいくつか種類があります。
 
奨学金を借りながら教育ローンを組むことも可能なので、入学前に必要な準備でかかるお金は教育ローン、入学後の学習費は奨学金で補填するなど、状況に応じて使い分けることをおすすめします。
 
奨学金の方が金利が低く設定されているケースも多いので、まずは無利子もしくは給付型の奨学金に申し込んで、足りない分を教育ローンで補うようにすると今後の返済負担が小さくなるでしょう。

子どもの教育費はどれくらいかかる?平均は?必要額を把握する

文部科学省の公表しているデータによると、子どもが幼稚園から大学を卒業するまでにかかる学習費の平均は、全て国公立だった場合で約840万円、全て私立だった場合で2,300万円となります。

幼稚園〜大学までにかかる子どもの教育費用

教育段階 種類 費用
幼稚園 公立 532,177円
私立 1,038,087円
小学校 公立 2,017,378円
私立 10,974,394円
中学校 公立 1,626,213円
私立 4,671,589円
高等学校(全日制) 公立 1,787,328円
私立 3,077,235円
大学 国公立 2,472,167円
私立 4,077,626円
幼稚園〜大学までの総額 全て国公立 8,435,263円
全て私立 23,838,931円

※ 幼稚園〜高等学校(全日制)までの金額は、直近10年間における各年度の学校種別各学年(年齢)の平均年額を単純合計したものです。
※※ 公立大学の学費については、地域外からの入学者の学費平均となります。
※※ 大学の学費については、授業料・入学料・施設設備費のみ含まれます。

出典:
令和5年度子供の学習費調査の結果を公表します (2)幼稚園から高等学校卒業までの15年間の学習費総額(表 2)|文部科学省
(参考2)国公私立大学の授業料等の推移:文部科学省
令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等 平均額(定員1人当たり)の調査結果について|文部科学省

このほかにも、交通費や1人暮らしの家賃・仕送り代、予備校や塾代、留学費などが加わるため、実際にはより高額な教育費がかかります。子どもの進路によってかかる教育費は異なりますが、まずはおおよそどれくらいお金がかかるか知っておくと、教育ローンを借りるべきかどうかの指標を立てられるでしょう。

教育ローンのメリット

教育ローンの主なメリットは、次の3つです。

教育ローンの3つのメリット
  1. 子どもに学費返済の負担をかけずに済む
  2. まとまったお金が振り込まれるので、入学準備をしやすい
  3. 利用目的や申し込み時期などの自由度が高い

子どもに学費返済の負担をかけずに済む

教育ローンの返済義務を負うのは、子どもではなく親です。奨学金のように卒業後に子どもが返済することにはならないため、学費負担を背負わせないのが大きなメリットだといえるでしょう。
 
また教育ローンの場合、子どもの在学中は利息だけの返済で問題ないケースも多いです。他のローンと違い教育費用とローン返済で家計が苦しくなることも少ないので、その分、子どもの学習費に十分お金をかけることができます。

まとまったお金が振り込まれるので、入学準備をしやすい

毎月の定額のお金が振り込まれる奨学金と違い、教育ローンは入学前にまとまったお金を振り込んでもらえます。そのため、入学金や一人暮らしをするための準備、家賃・敷金・礼金などに頭を悩ませる必要もありません。
 
奨学金の手続き時期によっては、初回の振り込みが5月にずれ込むケースも珍しくありません。入学前にまとまったお金を一括で融資してもらえるのは、教育ローンの大きなメリットだといえるでしょう。

利用目的や申し込み時期などの自由度が高い

金融機関によっても異なりますが、教育ローンでは子どもの教育にかかる費用であれば、広く使用が認められる傾向にあります。たとえば、大学や専門学校に入学するための塾代や予備校費用についても、教育ローンの対象となることが多いです。
 
一方、奨学金の受け取りは大学入学後になるので、これらの費用を賄うことはできません。塾に行かないことで周囲についていけなくなるリスクを減らし、自分だけ塾に通っていないことにより人間関係を崩さないためにも、子どもが希望するのであれば学校以外での教育も重要になってきます。
 
また、奨学金のように申請時期が定められていない教育ローンなら、融資が必要になったタイミングで申し込むことも可能です。入学時に必要な資金であれば、遅くとも2ヵ月前くらいまでには申請を済ませておくのが望ましいでしょう。
 
早ければ数日~10日程度で融資を受けられるので、状況に合わせて柔軟に融資を受けられるのが教育ローンの特徴だといえます。

教育ローンのデメリット

他のローンと比べて金利も低く、使い道も比較的自由に認められるケースの多い教育ローンですが、以下のようなデメリットがあることも頭に入れておく必要があります。

教育ローンの3つのデメリット
  1. 奨学金よりも金利が高いケースが多い
  2. 親の収入や職業次第では審査落ちする可能性がある
  3. 他に借金があると審査に通らないケースも

奨学金よりも金利が高いケースが多い

一般的なカードローンやフリーローンと比べて金利が低く設定されている教育ローンですが、奨学金と比べると金利が高くなる傾向にあります。
 
また、教育ローンは原則として融資を受けた翌月から利息が発生します。一方、奨学金は貸与が終わるまでは利息が発生しないため、同じ金額を借りても教育ローンの方が返済総額が大きくなる傾向にあります。

親の収入や職業次第では審査落ちする可能性がある

国の教育ローンを利用する場合、子どもの人数により世帯年収による利用上限が定められています。一定の要件を満たせば上限緩和措置を受けられるものの、人によっては利用条件を満たさず融資を受けられない可能性があります。
 
また民間の教育ローンを利用する場合でも、一般のカードローンと同じように審査が行われます。年齢・職業・雇用形態・年収・勤続年数などによって審査が行われますが、収入が不安定で継続した返済が困難であると判断された場合には、実際にお金に困っていても審査落ちする可能性があるでしょう。

他に借金があると審査に通らないケースも

教育ローンで審査落ちする理由として、複数社からの借金がある場合が挙げられます。
 
教育ローンの審査では、年収に対する年間の借金返済総額(返済負担率)が高すぎると、審査落ちする可能性が高まります。明確な基準は公表されていませんが、返済比率が高すぎる場合には将来的に返済ができなくなる可能性が高いと判断されてしまうからです。
 
国の教育ローンは総量規制の対象にならないので、借金総額が年収の3分の1を超える場合でも融資を受けられるメリットがあります。ただし、一般的に返済負担率が30%〜40%を超える場合には審査落ちする可能性が高いので、他のカードローンや銀行ローンを完済してから審査に申し込むことをおすすめします。

教育ローンを選ぶ際のポイント

教育ローンはさまざまな金融機関が提供しているため、どこを利用すればいいのか迷ってしまうことも多いと思います。自分に合った教育ローンを選びたいなら、サービスの内容をチェックするポイントを意識する必要があるでしょう。
 
教育ローンを選ぶ際のポイントは以下のとおりです。

教育ローンを選ぶ際のポイント
  1. 利用条件
  2. 利用目的
  3. 借り入れ金額
  4. 追加融資・増額の可否
  5. 金利タイプ|変動金利・固定金利
  6. 返済方法|元利均等・元金均等
  7. 保証の有無|団体信用生命保険
  8. 借入パターン|一括(証書貸付型)・カードローン型

利用条件

教育ローンは誰でも利用できるものではなく、融資にあたって審査があります。
 
国の教育ローンであれば、年収制限に引っかかる場合には融資を受けることができません。また、民間の教育ローンを利用する場合でも、収入が不安定で継続した返済が困難であると判断された場合には、審査落ちする可能性があるでしょう。
 
具体的な審査基準は公表されていませんが、場合によっては連帯保証人を立てたり、保証機関を利用したりしなければならない場合もあるでしょう。教育ローンを選ぶ際は、まず利用条件を満たしているかを確認しておきましょう。

利用目的

教育ローンを選ぶ際は、使い道が限定されていないかもチェックしておきましょう。
 
子どもの教育にかかるお金であれば認められるケースが多いですが、国の教育ローンよりも民間の教育ローンの方が使途の幅が広く認められる傾向にあります。
 
入学金や授業料はもちろん、教科書代や部活動費、学習塾代や修学旅行にかかるお金など、幅広い範囲で利用が認められていることもあります。融資元によってサービス内容が異なるので、利用前にホームページ等でチェックしてみましょう。

借り入れ上限額

子どもの教育にかかる費用は人それぞれです。また、人によって融資を受けたい金額も異なります。教育ローンを選ぶ際は、借り入れ上限額についてもしっかり確認しておきましょう。
 
たとえば、私立大学の理系に進学する場合で、在学中にかかる教育費について全額融資を受けたいのであれば、借入上限額350万円である国の教育ローンでは融資額が不足する可能性が高いです。
 
あまりにも多額の融資を受けると、今後の返済が大変になってしまうため注意が必要です。ただし、まだどれくらい借りればいいのか検討がつかない場合には、できるだけ借入上限額が大きい教育ローンを選ぶのがよいでしょう。

追加融資・増額の可否

教育ローンを借りて一括で融資を受けたものの、当初の予定よりもお金がかかってしまうこともあるでしょう。入学後に教科書代や研究費用などが思ったよりもかかったケースや、進路が決まって予備校に行きたくなることもあります。
 
教育ローンでは、追加融資ができるケースもあれば、そもそも追加融資が認められていないケースもあります。追加融資を利用する予定がなかったとしても、万が一に備えて追加融資の可否も調べておくと安心です。
 
たとえば、国の教育ローンであれば、借入上限額の350万円以内であれば追加融資が可能となっています。

金利タイプ|固定金利・変動金利

教育ローンには、「固定金利」と「変動金利」の2つの金利タイプがあります。
 
【固定金利】
固定金利とは、借入時の金利が返済終了まで変わらない金利のことです。市場金利の動きにかかわらず金利の変動がないので、安心して融資を受けることができます。一方で、固定金利は変動金利よりも高めに金利が設定されていることが多いです。
 
【変動金利】
変動金利とは、市場の動きに合わせて変動する金利のことです。融資を受けたあとに金利が上がるリスクがありますが、逆に金利を抑えられる可能性もあるのがメリットです。また、固定金利よりも金利が低めに設定されています。
 
それぞれメリット・デメリットが異なりますが、借入期間が短い場合や借入総額が小さい場合には、変動金利によるメリットを受けやすいです。また、金利上昇のリスクを避けて安心感を得たい場合には、固定金利を選択するとよいでしょう。

返済方法|元利均等・元金均等

教育ローンの返済方法には、「元利均等返済」「元金均等返済」の主に2つの種類があります。
 
【元利均等返済】
元利均等返済とは、決まった返済額の中に元金と利息を含む返済方法のことです。たとえば、返済額が1万円の場合、元金が8000円で利息が2000円のような内訳になります。
 
毎月の返済額が一定になるので返済負担は小さいですが、元金均等返済よりも返済総額が大きくなるのが特徴です。
 
【元金均等返済】
元金均等返済とは、毎月の返済額が「元金+利息」になる返済方法のことです。たとえば、元金の返済額が1万円の場合、毎月の返済額は12000円(うち2000円は利息)のようになります。毎月の返済負担額は元利均等返済よりも高くなりますが、その分、返済にかかる期間が短くなり返済総額が少なくなります。
 
教育ローンでは元利均等返済が一般的ですが、元金の返済を卒業後から開始する元金据置などを利用することもできます。ボーナス月の増額返済に対応しているケースも多いので、自分のライフプランに合わせて適切な返済方法を採用している教育ローンを選びましょう。

保証の有無|団体信用生命保険

団体信用生命保険とは、教育ローン返済中に返済者に万が一(死亡・高度障害状態など)のことがあった場合に、教育ローンの残高がゼロになる保険のことです。
 
保険をつけると上乗せ金利が発生するケースもありますが、子どもに返済負担をかけたくない場合には団体信用生命保険つきの教育ローンを選ぶのがよいでしょう。
 
なお、国の教育ローンに団体信用生命保険をつけることはできません。子どもに返済義務が課されてしまうことを心配しているのであれば、民間の教育ローンを選択しましょう。

借入パターン|一括型(証書貸付型)・カードローン型

教育ローンには、「一括型(証書貸付型)」と「カードローン型」の2つの借入パターンがあります
 
【一括型(証書貸付型)】
一括型(証書貸付型)とは、まとまったお金を一括で借入する方法です。カードローン型よりも金利が低く設定されているので、必要額が決まっている場合や入学前にまとまったお金が必要な場合に、おすすめできる借入タイプです。
 
【カードローン型】
カードローン型とは、借入枠内で自由にお金を借りれるタイプです。一括型よりも金利は高めに設定されているものの、必要なときに必要な分だけ借入できるので、お金の借り過ぎを防ぐことができます。
 
必要な金額が明確に決まっている場合や毎月決まったペースで返済したい場合には、一括型を選択するのがおすすめです。一方、借入総額が大きくなく、融資が必要なタイミングでのみお金を借りたい場合には、カードローン型を選ぶとよいでしょう。

教育ローンおすすめはどこ?種類と特徴を徹底比較!

さまざまな金融機関で教育ローンを利用できますが、どこのローンがおすすめなのでしょうか。ここでは、各社が提供している教育ローンの特徴を徹底的に比較していきます。
 
比較しやすいよう重要な情報のみ掲載しているため、くわしいローンの説明はリンク先の公式ページをご覧ください。
 
おすすめの教育ローンとして、主な銀行の教育ローンの詳細を掲載しましたが、実際には地銀をはじめここでは網羅できていない銀行の教育ローンもあります。
 
まずは、自分が住んでいて銀行口座を保有している銀行に教育ローンがあるか、また、その条件が自身の希望に合うかを確認することが大切です。
 
すでに取引のある銀行では、優遇金利や手続きの簡略化といったメリットが得られる場合もあるため、検討の際には一度問い合わせてみるとよいでしょう。

【おすすめの教育ローン】

金融機関 借入上限額 金利タイプ 金利(年) 融資期間 借入パターン
イオン銀行 700万円 変動・固定 年3.1%~4.1%
年3.8%~8.8%
15年 一括
常陽銀行 3,000万円 変動 年4.125%
年2.35%
19年8カ月以内 一括・カードローン
住信SBIネット銀行 1,000万円 変動 年2.025%~4.225% 15年 一括
千葉銀行 3,000万円 変動 年2.35%~2.75% 16年6カ月 一括・カードローン
東京スター銀行 500万円 変動 年1.5%~3.8% 10年 一括
福岡銀行 1,000万円 変動 年4.65%
年2.75%
17年 一括・カードローン
みずほ銀行 300万円 変動・固定 年3.475%~4.95% 10年 一括
三井住友銀行 300万円 変動 年3.125% 10年 一括
横浜銀行 1,000万円 変動 年0.9%~3.05% 18年 一括・カードローン
楽天銀行 500万円 変動・固定 年3.475%~4.95% 14年 一括
りそな銀行 1,000万円 変動 年2.625%~4.625% 14年 一括
朝日信用金庫 1,000万円 変動 年2.55% 16年 一括
中央労働金庫 2,000万円 変動・固定 年0.9%~3.9%
年2.2%~2.4%
20年 一括・カードローン
JAバンク 1,000万円 変動・固定 各JAによって異なる 15年 一括・カードローン
オリコ 500万円 提携校による 提携校による 一括
ジャックス 不明 提携校による 提携校による 一括

※ 2025年2月現在の情報を基に作成しています。借入上限額や適用金利は変更になる可能性があるため、利用する際は必ず最新の情報を確認してください。

イオン銀行

借入上限額
【教育ローン】
10万円~500万円まで(1万円単位)

【イオンアシストプラン・目的型】
10万円~700万円(10万円単位)

金利
【教育ローン】
年3.1~4.1%(変動金利)
※ 2025年2月1日現在

【イオンアシストプラン・目的型】
年3.8~8.8%(固定金利)
※ 2025年2月1日現在

最長融資期間
【教育ローン】
1年~15年

【イオンアシストプラン・目的型】
1年~8年

借入パターン
一括

団体信用生命保険
なし

使途
【教育ローン】
・教育機関(幼稚園~大学院、私立なども含みます)に関わる資金(入学金、授業料、施設費、寄付金、教科書代、制服代など)
・通学に必要となる転居先物件の敷金および礼金、および、それらの借換資金

【イオンアシストプラン・目的型】
教育にかかわる目的の範囲(入学金・授業料・修学旅行代、部活動の経費、習いごと、塾に通う費用 など)

参照:教育ローン比較表|イオン銀行

常陽銀行

借入上限額
【大学・大学院(医学部・歯学部・薬学部)】
50万円以上3,000万円以内(10万円単位)

【大学・大学院、短大・職業訓練学校、専修学校、各種学校、予備校、高校、中学校、小学校、幼稚園、保育園】
50万円以上1,000万円以内(10万円単位)

金利
店頭金利:年4.125%(変動金利・保証料込)
スマホやPCでの契約:年2.35%(変動金利・保証料込)

最長融資期間
19年8カ月以内

借入パターン
一括・カードローン

団体信用生命保険
なし

使途
・入学金、授業料、仕送りなど教育に関する費用(支払い済でも可)
・他金融機関で借り入れ中の教育ローンの借り換え

参照:常陽銀行の教育ローン|常陽銀行

住信SBIネット銀行

借入上限額
1,000万円

金利
年2.025%~4.225%(変動金利)

最長融資期間
15年

借入パターン
一括

団体信用生命保険
なし

使途
・私立中学や高校の学費、入学金、制服や教科書などの学用品、部活動の費用
・大学の授業料・入学金、教科書代、家賃、家具や家電の購入に関わる費用
・大学院や専門学校の学費、学習関連費などの費用
・塾、予備校等に納付する入学金、授業料、施設費、寄付金
・他の金融機関で借入している教育ローンの借換資金 など

参照:教育ローン|住信SBIネット銀行

千葉銀行

借入上限額
3,000万円

金利
年2.35~2.75%(変動金利)

最長融資期間
16年6か月

借入パターン
一括・カードローン

団体信用生命保険
なし

使途
・入学金・授業料・教材費・制服代・定期代・アパートの敷金・仕送り・資格取得・自己啓発費用など教育に関する一切の費用
・他金融機関の既存教育ローンの借換資金、借換に伴う諸費用(支払利息・印紙税等)

参照:スーパー教育ローン<学生生活>|千葉銀行

東京スター銀行

借入上限額
最大500万円

金利
年率1.5%~3.8%

最長融資期間
最長10年間

借入パターン
一括

団体信用生命保険
なし

使途
①入学金、授業料、寄付金等学校に納付する費用
②寮費、下宿代等住居費用
③定期券代等通学費用
④制服、教科書購入費用
⑤下宿先への引越し費用
⑥受験費用
⑦融資申込日前3ヵ月以内に納付済みの上記に該当する費用
⑧上記の資金で、当初資金使途の確認できる他行(他業態)借換資金

参照:スター教育ローン|東京スター銀行

福岡銀行

借入上限額
【教育カードローン】
1000万円

【教育ローン(学資ローンDX)】
2000万円

金利
【教育カードローン】
通常金利:4.65%(変動金利)
WEB申し込み:2.75%(変動金利)

【教育ローン(学資ローンDX)】
通常金利:3.45%(変動金利)
WEB申し込み:2.75%(変動金利)

最長融資期間
【教育カードローン】
6年6ヵ月

【教育ローン(学資ローンDX)】
17年

借入パターン
一括・カードローン

団体信用生命保険
あり

使途
入学金、授業料、制服・教材費、塾・受験費用、海外留学、下宿家賃など

参照:教育ローン|福岡銀行

みずほ銀行

借入上限額
300万円

金利
年3.475%(変動金利)
年4.95%(固定金利)

最長融資期間
10年

借入パターン
一括

団体信用生命保険
あり

使途
・学校に納入する資金、制服代、教科書代、仲介業者に支払う留学費用などの教育関連資金全般
・他の金融機関等の教育ローンの借換資金

参照:みずほ銀行教育ローン|みずほ銀行

三井住友銀行

借入上限額
300万円

金利
年3.125%(変動金利)

最長融資期間
10年

借入パターン
一括

団体信用生命保険
なし

使途
授業料、入学金、塾・予備校費、海外留学費 など

参照:教育ローン|三井住友銀行

横浜銀行

借入上限額
1,000万円

金利
年0.9~3.05%(変動金利)

最長融資期間
18年

借入パターン
一括・カードローン

団体信用生命保険
なし

使途
・おもに籍を置く教育機関への納付金(入学金・授業料など)
・就学に関する諸費用(学習塾代・教科書代・下宿費など)
・海外進学・留学費用(カードローン型のみ)

参照:横浜銀行教育ローン|横浜銀行

楽天銀行

借入上限額
500万円(医学・歯学・薬学系大学は1,000万円)

金利
年3.721%(変動金利)
年3.900%(固定金利)

最長融資期間
14年

借入パターン
一括

団体信用生命保険
なし(借入金額が500万円を超える場合加入必須)

使途
・楽天銀行教育ローン入学金・授業料・教材費を含む大学へ納付する学納金
・これらの借換資金

参照:楽天銀行教育ローン|楽天銀行

りそな銀行

借入上限額
1,000万円

金利
年2.625~4.625%(変動金利)

最長融資期間
14年

借入パターン
一括・カードローン

団体信用生命保険
あり

使途
・物活動の道具代、遠征費
・受験料、交通費、宿泊費など受験に関する諸費用、合格後の入学納付金
・授業料、教材費、通学費、修学旅行の旅費など
・学生寮の寮費や自宅外通学におけるアパートなどの敷金・礼金
・予備校や学習塾の費用

参照:教育ローン|りそな銀行

朝日信用金庫

借入上限額
1,000万円

金利
年2.55%(変動金利)

最長融資期間
16年

借入パターン
一括

団体信用生命保険
なし

使途
・就学する学校等への納付金(最長1年分)
・就学にかかる付帯費用(最長1年分、100万円以内)
・ローンの借換え資金

参照:朝日教育ローン|朝日信用金庫

中央労働金庫

借入上限額
【証書貸付型】
2000万円

【カード型】
1,000万円

金利
【証書貸付型】
0.9〜3.9%(固定金利)
2.2%〜2.4%(変動金利)

【カード型】
2.9%〜3.18%(変動金利)

最長融資期間
【証書貸付型】
15年

【カード型】
20年

借入パターン
一括・カードローン

団体信用生命保険
不明

使途
・入学金、授業料、受験料、学用品購入費用、留学費用 など
・他社で借入れしている教育ローンの借換え費用

参照:教育ローン|中央労働金庫

JAバンク

借入上限額
1,000万円

金利
各JAによって異なる(変動金利・固定金利)

最長融資期間
15年

借入パターン
一括・カードローン

団体信用生命保険
あり

使途
・教育に関する全ての資金(入学金、授業料、学費、アパートの家賃等)
・他の金融機関から借入中の教育資金の借換にかかる費用

参照:教育ローン|JAバンク

オリコ

借入上限額
500万円

金利
オリコとの提携の学校により異なる

最長融資期間
月額指定払方式

借入パターン
一括

団体信用生命保険
なし

使途
・入学金、授業料、教材費・実習費・留学費・寮費等、学校へ支払う費用

参照:オリコ 学費サポートプラン|オリコ

ジャックス

借入上限額
不明

金利
ジャックスとの提携の学校により異なる

最長融資期間
月額指定払方式

借入パターン
一括

団体信用生命保険
なし

使途
入学金、授業料、施設設備費、教材費などの学費納付金

参照:教育ローン|ジャックス

教育ローンどこがいい?高校・大学・専門学校向け

ここまでさまざまな教育ローンを紹介して来ましたが、いざ融資先を選ぼうと思ってもどれにすればいいのかわからない方が多いと思います。
 
ここでは、目的別におすすめの教育ローンをご紹介していきます。

固定金利が低い教育ローン:国の教育ローン

固定金利の低い教育ローンが希望であれば、国の教育ローンがおすすめです。
 
基本的に、国の教育ローンは民間の教育ローンに比べて金利が低いです。2025年2月現在の金利は年2.65%となっており、一定の要件に該当する場合には年2.25%まで引き下がります。
 
変動金利は選べないものの、固定金利でも問題ないのであれば、国の教育ローンを利用するのがもっとも費用負担を下げることができるでしょう。

変動金利が低い教育ローン:横浜銀行教育ローン

横浜銀行の教育ローンは、年0.9%~3.05%(2025年2月現在)と比較的低くなっています。適用金利は審査後に確定するものの、変動金利の低さだけを考えるのであれば横浜銀行はおすすめの一つといえるでしょう。
 
ただし、誰でも審査に申し込める訳ではなく、自宅または勤務先が神奈川県・東京都・群馬県の一部地域(前橋市、高崎市、桐生市、みどり市)にある場合に限られることに注意が必要です。

借入金額が大きい教育ローン:千葉銀行教育ローン・常陽銀行教育ローン

千葉銀行の教育ローンは、一括借入タイプ(証書貸付方式)を利用することで最大3,000万円まで借入することができます。審査後に具体的な融資金額は決まるものの、私立理系で学費が多くかかる場合でも安心して融資を受けられます。
 
ただし、横浜銀行と同様に、利用には一定の居住制限があることに注意が必要です。原則として千葉県、東京都、茨城県、埼玉県、神奈川県に在住の人に限られますが、子どもがこれら都道府県にある教育機関に入学・在学するための借入であれば、融資を受けられる可能性があります。
 
なお、常陽銀行の教育ローンは、特定の学部に進学する場合には最大で3000万円の融資を受けることができます。

返済期間が長い教育ローン:中央労働金庫の教育ローン

中央労働金庫のカード型教育ローンであれば、最長20年間に渡り返済を行うことができます。卒業後にすぐに高額な返済をする必要もないので、無理のない返済計画を立てやすくなります。
 
ただし、返済期間が長くなればなるほど、利息がかさんで返済総額は上がります。むやみに長期期間の返済を考えるのではなく、計画的な返済を心がけましょう。

誰でも借りれる教育ローン:住信SBIネット銀行

地方銀行の教育ローンは、他との差別化を図るためさまざまな魅力あるサポートがついてる場合が多いですが、自宅や勤務先、進学先によってはそもそも利用条件に当てはまらないケースがあります。そんなときは、対象地域の指定がない住信SBIネット銀行を検討してみましょう。
 
住信SBIネット銀行の教育ローンなら、「日本国内に居住する、申込時年齢が満20歳以上で、完済時満70歳未満のかた」であれば誰でも借入審査を申し込むことができます。
 
最大で1000万円の借入が可能なので、子どもにかかる教育費用を幅広くカバーすることも可能です。

母子家庭におすすめの教育ローン:国の教育ローン

母子家庭など一人親世帯であれば、国の教育ローンがおすすめです。
 
国の教育ローンは、民間の教育ローンを利用できない人向けに利用条件が設定されています。一人親世帯で年収が低いケースであれば、審査に通る可能性も高くなるでしょう。
 
また、母子家庭などの一人親世帯であれば優遇金利が適用されたり、保証料が従来の2分の1になる優遇措置も受けられます。

教育ローンの申込方法と手続きの流れ

教育ローンを利用したい場合、以下のような流れで手続きが進みます。

教育ローンを利用の流れ
  1. 利用したい教育ローンを選ぶ
  2. 必要書類を準備する
  3. 公式ホームページから申し込みを行う
  4. 審査結果が通知される(申込み完了から10日前後)
  5. 契約手続きを行う
  6. 融資額が入金される

参照:必要書類とお手続きの流れについて|日本政策金融公庫

申請窓口は以下のとおりです。

名称 申込窓口
国の教育ローン ・日本政策金融公庫および沖縄振興開発金融公庫公式ホームページ
・金融機関にある日本政策金融公庫の代理店
民間の教育ローン ・各金融機関の店舗にある窓口・公式ホームページ

教育ローンの申し込み方法は金融機関によって異なります。申し込みが完了すると審査結果が通知されますが、一般的には数日〜10日前後で審査結果が出るケースが多いです。その後、契約手続きがスムーズに進めば、そこから10日前後で融資金を受け取ることができます。

なお、教育ローンの申し込みで必要になる主な書類は、以下のとおりです。

名称 必要書類
国の教育ローン ・借入申込書
・住民票の写しまたは住民票記載事項証明書
・運転免許証またはパスポート
・源泉徴収票または確定申告書の控え
・預金通帳や入出金明細、領収書など支払い状況のわかるもの(最近6カ月分以上)
・合格通知書や入学許可書など(入学時に必要な資金を借り入れる場合)
・学生証や在学証明書など(入学後に必要な資金を借り入れる場合)
民間の教育ローン ・運転免許証やパスポートなどの本人確認書類
・健康保険被保険者証
・源泉徴収票や確定申告書の控えなどの所得証明書
・合格通知書や在学証明書などの入学や在学を確認できる書類
・支払いを担保が確認できる書類、納付書など
・金融機関口座の届出印、預金通帳

これら必要書類はあくまでも一例であり、借入先の金融機関や契約者本人の状況によって、追加で書面を求められるケースがあります。あらかじめ、必要書類をシミュレーションしておくことをおすすめします。

教育ローンの賢い借り方は?利用する際の注意点

教育ローンの利用を検討しているのであれば、次の3つの注意点を意識して借入することをおすすめします。

教育ローンを利用する際の注意点
  1. 借入額を計画的に設定する
  2. 返済時のシミュレーションを入念に行う
  3. 期間に余裕を持って申し込みする

闇雲にお金を借りて返済が苦しくならないよう、計画的な借入・返済を心がけましょう。

借入額を計画的に設定する

教育ローンで融資を受ける際は、借りる金額を計画的に設定しましょう。計画性なく多額のお金を借りると、返済が困難になり最悪の場合、自己破産につながる可能性もあります。
 
入学後にもさまざまな教育費用はかかりますが、具体的にかかるお金を計算したうえで借入額を設定するようにしましょう。
 
一括型での借入であれば、万が一に備えて設定金額よりも少し高いくらいの金額で設定するのがおすすめです。またカードローン型であれば、本当に必要なとき以外に借入しないよう注意しましょう。

返済時のシミュレーションを入念に行う

借入額の適切な設定だけでなく、返済する際のシミュレーションも借入前に入念に行っておきましょう。
 
教育に関する借入であっても、借金の一種であることは変わりません。低金利で長期の返済も可能ですが、今後のライフプランをよく考えて、計画的な返済プランを立てることを心がけましょう。
 
将来的に新たに子どもができてお金がかかったり、家を購入して住宅ローンの支払いが出てきたりするケースもあります。収入が劇的に増えることは考えず今の収入で今後の返済プランを考えておけば、無理のない返済プランを立てることも可能となるでしょう。

期間に余裕を持って申し込みする

教育ローンを申し込んだからといって、翌日からすぐに融資を受けられるわけではありません。一般的に審査期間は1週間〜10日前後ですが、入学シーズンである10〜3月頃は教育ローンの申し込み件数が増えるため、通常よりも審査に時間がかかるケースがあります。
 
入学に間に合わないリスクを下げるためにも、申し込みは期間に余裕を持って行うようにしましょう。

教育ローンを使って希望を実現できた成功体験

ここでは、教育ローンを使うことで希望する進路を実現できた体験談を3つご紹介します。教育ローンの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

年収も低くて保証人がいなくても、国の教育ローンから150万円の融資を受けられたケース

子供が生まれた時に生命保険の学資保険に加入したものの、子供の誕生月が3月末だった為、実際に入学手続きが必要な時期と保険の満期日にズレが生じてしまい、土壇場になって大慌てでした。
 
行政のひとり親向けの融資は、入学手続きをしてから更に1か月後の末日に入金されるためまったく間に合わず、ろうきん等の教育ローンをあたるも、所得が低いため融資が通らず、息子は「どうせ大学に合格したってお金払えないなら、もう勉強しない」などとふてくされ、共通テストの頃は、とにかく頭を抱えていました。
 
自動車も売ったし、家の中の小銭や子供のお年玉まで全部かき集めて、でもそんなことではどうにもならず、情報が欲しくて‥。
 
そんな折に、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」が、所得に上限はあるけれど下限は設けていないと知り、試しに相談をしてみたら、あっさりと150万円の融資が通ることになり、びっくりしました。
 
当時、年収が100万円を切っていたので、こんな低所得の私によく貸してくれたなぁ‥という驚き。審査はあったけれど、家賃や水道代等の公共料金を滞納していないかどうかぐらいのチェックで、特に大変でもなかったです。
 
わが家は保証人の問題もネックだったのですが、保証会社が使えるとのことで金額は高くてもお願いしました。また、子供が大学に在籍している間の4年間は、利息の支払いだけで良く、学資保険がめでたく降りたら一括返済も可能とのことで、その場合、短期間での借り入れなので保証会社に支払ったお金も多少戻ってくるそうです。
 
制度なども細かくてとにかく大変でしたが、進学すると決めたら何かしら方法があるので、親がある程度は情報を集めた方が良いと思います。(受験方式も細分化されているし子供と二人三脚でなければ難しい。)
 
そして、ダメだろうと決めこまずに動いてみる事の大切さを痛感しました。諸々良い経験となりました。

引用:大学に合格したけれど入学金が払えない!助けられた「国の教育ローン」|子そだてシングルの応援サイト

大学の初年度納付額の足りない分を教育ローンから借り入れたケース

わたしが教育ローンを利用したのは子どもが大学に進学するときでした。
 
子どもは国立大学を目指していたのですが学力が足りず泣く泣く私立大学への進学をすることになりました。理系の大学だったので学費が結構高いことが大変でした。
 
国立大学の場合は理系学部でも学費の負担額はあまり大きくありません。しかし私立大学の場合には文系学部より理系学部のほうが高い学費になっています。年間で100万円を超えることが多いですね。
 
初年度の納付金は130万円前後になる大学が多いと思います。何の準備のしていないときは130万円もの金額を気軽に負担することは難しいです。
 
最近の家庭では貯金をあまりしていないことが多いです。この場合には130万円分の用意をする必要があります。どうしても工面できない場合には教育ローンとして130万円を借り入れることになると思います。
 
わたしの場合はなかなか教育費の工面ができなかったので足りない部分の90万円だけ教育ローンで借りました。住宅ローンを利用していましたので身近であった信用金庫で教育ローンを申し込みました。住宅ローンを契約していたので借り入れ金利が優遇されました。
 
金融機関のなかには他の商品を利用している場合には契約金利の額を優遇してくれるところが多いと思います。このような点も確かめたうえで教育ローンを契約することが肝心です。

引用:わたしの教育ローン体験談|賢く教育ローンを使うためのサイト

プログラミングスクールの受講のために教育ローンを利用したケース

ーまずはプロフィールを教えてください。
神奈川県在住の20代男性です。会社員でしたが、今は退職してプログラミングスクールで学んでいます。
 
ープログラミングスクールで学ぼうと思われたキッカケを教えてください。
映像制作のディレクションや編集などを行う現職で行き詰まりを感じ別の仕事を探す中で、自分の得意なことを考えた時に、データを調査分析を経てアウトプットするスキルを磨きたいと考えたからです。
 
ー受講を決断するうえで(資金面なども含めて)障壁になったことがあれば教えてください
障壁になったことは資金面、仕事との兼ね合いの2点です。
 
資金面に関してですが、今回受講を決めたスクールが80万円くらいなのですが、専門実践教育訓練給付金だと最大7割戻ってくると聞いていました。しかし、実際に入学の時に一括で払えないのでどうしようかと思っていました。
 
仕事との兼ね合いについては、半年くらいは仕事をしながらITスキルの学習を始めたのですが、スクールに通わず自主学習していました。しかし仕事をしながらだと残業などで心身ともに疲れてしまって、うまくいきませんでした。
 
しっかり学ぶにあたっては会社は辞めなければいけないなと思いました。辞めると決めることが障壁でした。
 
プログラミングスクールの受講料に教育ローンを選択した理由
ーお金が貯まるまで待つという考えもあったかと思いますが、なぜ教育ローンを選択したのでしょうか
80万円だと短期で貯まることがなく、1年以上かかることになってしまいます。20代のうちに実務経験を終えてその先に進みたいと考えていたため、1年2年後となるとそこから実務経験を積んで30代に突入してしまうのでそれは避けたかったです。
 
またIT業界は進歩が早いため、基礎を身に着けたうえで早く時代の変化についていかなければ今後大変だろうなと思っていました。
 
ー教育ローンを選択する以外の、他の手段は考えられましたでしょうか
親に借りるのは、利息がかからないし良いのかなとも思いましたが、すでに成人してますし、自立じゃないですけれど、親に借りるというよりも別の選択肢を選びたかったのはあります。そのため「銀行ローン」「分割払い」「消費者金融」の3択で考えていました。
 
ただ、スクールから提案してもらった分割払いだと6回のみで、月10万円払わないといけないことになります。仕事を辞めるつもりだったので分割払いだと用意しきれないと思いました。
 
多少利息がかかっても1回あたりの金額を減らしたいと思っていて、そうなると銀行ローンか消費者金融となり、今回クラウドローンを活用して銀行ローンで審査が通ってありがたかったです。
 
最終的には2%で教育ローンを利用できたので、今はもう殆どリスクには感じていません。
 
今回の受講の対象は教育訓練給付の対象だったので、給付のタイミングでまとまった金額の返済をできることが後押しとなりました。

引用:【体験談1】プログラミングスクールの受講|AND LOAN

教育ローンに関するよくある質問(Q&A)

教育ローンはどこがいい?おすすめは?
各社が提供する教育ローンにはそれぞれメリット・デメリットがありますが、目的別おすすめの教育ローンは以下のとおりです。
 

特徴 教育ローン
固定金利が低い教育ローン 国の教育ローン
変動金利が低い教育ローン 横浜銀行教育ローン
借入金額が大きい教育ローン 千葉銀行教育ローン、常陽銀行教育ローン
返済期間が長い教育ローン 中央労働金庫の教育ローン
誰でも借りられる教育ローン 住信SBIネット銀行
母子家庭におすすめの教育ローン 国の教育ローン

どの教育ローンを選択すべきか迷ったら、この中で利用条件に当てはまる教育ローンを選ぶのがおすすめです。各サイトによっておすすめのローン会社が異なり迷うと思いますが、自分に状況に適した教育ローンを選択しましょう。

ゆうちょに教育ローンはある?
2025年2月現在、ゆうちょに教育ローンはありません。以前は取り扱いがあったものの、現在では新規受付を終了しています。
必ず借りられる教育ローンはある?
誰でも必ず借りられる教育ローンはありません。借入には審査があり、民間の教育ローンであれば安定収入と継続返済できるかどうかで融資を受けられるかが決まるからです。
 
国の教育ローンの場合、申込条件が明確であることや福祉的な要素があることから審査に通りやすいと考えがちですが、審査がある以上、必ず審査に通るかどうかの保証はありません。
 
通りやすいとされている教育ローンもありますが、それでも審査がある以上、融資を受けられるかどうかは審査に申し込んで見ないとわからないといえます。
教育ローンの審査期間はどれくらい?
教育ローンの審査期間は、1週間〜10日前後が平均です。ただし、申し込み件数が多く審査期間が立て込んでいる場合には、それ以上の時間がかかるケースもあります。
 
子どもの入学準備などでまとまったお金が必要になる場合には、なるべく早めに審査申し込みをしておくとよいでしょう。
教育ローンで審査に落ちる人の特徴は?
教育ローンで審査に落ちる人の主な特徴は、以下のとおりです。
 
・個人事業主やアルバイトなど、収入が安定しない職についている
・審査に通りやすくするため、申し込みの際に年収等で嘘をついた
・複数社から借入をしている
・借金を滞納するなど、信用情報に問題がある
・半年〜1年以内で教育ローンの審査に落ちている
 
これらの条件に当てはまったからといって、必ずしも審査落ちするわけではありません。大事なのは、申込者に安定した収入があって、継続した返済が可能だと認めてもらうことだと頭に入れておきましょう。
国の教育ローンは審査が厳しい?
国の教育ローンは、民間での教育ローンが受けられない人を対象としています。年収上限に引っかかりさえしなければ、比較的審査も通りやすいと考えられます。
 
シングルマザーで世帯年収が低い場合や、自営業で民間の教育ローンの審査に通りづらい人は、国の教育ローンを検討してみるとよいでしょう。
審査に通るためのポイントは?
教育ローンの審査に通るためのポイントは、「返済可能な借入希望額の設定」および「申請の際に嘘をつかない」の2つです。
 
借入額を設定する際は、実際に必要な金額で申し込むようにしてください。また、返済していく際のシミュレーションを入念に行い、無理のない範囲で返済できる金額を設定しましょう。その際、返済負担率が30%以下になるよう設定するのがおすすめです。
 
また、申し込みの際に年収や勤務先、勤続年数や他社からの借入について嘘をつかないようにしてください。虚偽申告が発覚した場合、嘘がバレた時点で審査終了となる場合があります。悪質なケースでは詐欺罪の罪に問われるケースもあります。申請する際は、申告内容に誤りがないかよく確認するようにしましょう。
教育ローンは学生本人が借りられる?
本人が成人していて、かつ安定した収入がある場合には、学生本人でも融資を受けられる場合があります。たとえば、社会人が資格試験のために予備校に通う場合には、本人であっても教育ローンの申し込み人になることも可能です。
 
ただし、入学・在学により今後数年は学業に専念するケースの場合、今後の返済の見通しが不透明になることから審査落ちする可能性が高いといえます。
専業主婦やアルバイト・フリーターでも教育ローンは借りられる?
安定した継続収入があれば、アルバイトやフリーターであっても教育ローンの審査に通る可能性もあります。審査に通りやすくするためにも、シフトを調整して安定・継続して収入があることを示せるよう準備しておきましょう。
 
一方で、専業主婦の場合、返済能力がないとみなされるため教育ローンの審査には通りません。
保証人がいなくても審査は通る?
国の教育ローンの場合、連帯保証人もしくは保証機関の利用が必要です。そのため、保証人なしで融資を受けることはできません。
 
一方、民間の教育ローンの場合、連帯保証人を必須としていないケースも多いです。そのため、保証人なしで融資を受けることも可能になります。ただし、審査状況次第では、融資の条件として保証人をつけるよう求められるケースもあります。
教育ローンで返済できなくなったらどうなる?
教育ローンの返済ができなくなってしまった場合、支払い期限の翌日から遅延損害金が発生します。返済期間が長くなればなるほど、返済総額が増えてしまうでしょう。
 
また、滞納した情報は個人信用情報機関に登録されます。信用情報に傷がつくと、返済能力を疑われてしまいクレジットカードの利用ができなくなったり、新たにローンが組めなくなったりするデメリットがあります。
 
滞納が続けば連帯保証人にも連絡がいくでしょう。最終的には裁判を起こされ、給与や銀行口座などの財産を差し押さえられます。
 
借金問題に悩むようであれば、大ごとになる前に早めに弁護士に相談することをおすすめします。
教育ローンの審査に落ちたらどうすればいい?
もし民間の教育ローンの審査に落ちてしまった場合には、国の教育ローンの審査に申し込んでみましょう。経済的に苦しい方を対象とする国の教育ローンであれば、所得が低くても審査に通る可能性があります。
 
もし国の教育ローンにも落ちてしまったら、次の制度を検討してみましょう。
 
・奨学金
・教育支援資金(生活福祉資金貸付制度)
・生命保険の契約者貸付
・会社の従業員貸付金制度
・銀行多目的ローン(フリーローン)
 
ただし、国の教育ローンの審査に落ちている以上、これ以上お金を借りると、将来的に返済できなくなる可能性が高い状態だといえます。
 
他の融資を受けるかどうかは、慎重に判断することをおすすめします。
国の教育ローンで違うことに使ったらバレる?
教育ローンでは、使いみちが子どもの教育にかかる費用に限定されています。借りたお金を何に使ってもバレないと考えがちですが、資金使途を証明する書類が必要になるケースも多いです。
 
別のことに使った場合バレると融資の停止や一括返済を求められるケースもあるので、くれぐれも不正利用はしないように注意しましょう。

まとめ 教育ローンを利用して希望するライフプランの実現を

教育ローンには「国の教育ローン」と「民間の教育ローン」があり、それぞれ利用条件や借入条件が異なります。どの教育ローンにすべきか迷うかもしれませんが、迷ったらできるだけ金利の低い教育ローンを選択するのがおすすめです。
 
教育ローンを利用する際は、具体的にかかる金額を計算し、返済シミュレーションを入念に行っておきましょう。無理な返済計画を立てて家計が崩壊すると、その分、子どもに迷惑をかけてしまうことになります。
 
子どもの将来を明るいものにするためにも、教育ローンの利用は慎重に判断しましょう。

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