カードローンとキャッシング・ショッピングの違いは?仕組みや注意点を解説
ファイナンシャルプランナー 竹国 弘城
RAPPORT Consulting Office代表。
名古屋大学工学部卒業。証券会社、生損保総合代理店での勤務を経てファイナンシャルプランナー(FP)として独立。自分のお金の問題に自分自身で対処できるようになるためのサポートを行なう。
クレジットカードには、キャッシング機能やショッピング機能がありますが、2つの機能の違いがよくわからないまま使っている人も多いのではないでしょうか。
また、お金を借りる方法には、クレジットカードのキャッシングのほかにも、銀行や消費者金融が提供するカードローンがあります。
カードローンとキャッシングは混同されやすいサービスであり、それぞれのメリットやデメリットを理解したうえで利用しないと、お金を借りる際に損をしてしまうケースもあるかもしれません。
この記事では、キャッシング・カードローン・ショッピングの違いについてわかりやすく解説していきます。
キャッシングの注意点やキャッシングに関するよくある質問についてもまとめていますので、キャッシンやカードローンを利用してお金を借りることを検討している場合には、ぜひ最後までご覧ください。
目次
- 1 カードローンとは?仕組みは?わかりやすく解説
- 2 キャッシングとは?クレジットカードのキャッシングの仕組み
- 3 カードローンとキャッシングの違いとは?
- 4 キャッシングとショッピングの違いとは?
- 5 キャッシングのやり方や利用方法 セブン銀行も使える?
- 6 キャッシング枠の増枠(増額)および減枠方法
- 7 キャッシングの返済方法および返済期間 リボ払い?一括返済?
- 8 キャッシングのメリット・特徴
- 9 キャッシングのデメリット・注意点
- 10 キャッシングに関するよくある質問(Q&A)
- 10.1 キャッシングを利用する際に手数料はかかりますか?
- 10.2 キャッシングを利用する際の必要書類は何ですか?免許証がない場合は?
- 10.3 旦那や妻にバレずにキャッシングできますか?
- 10.4 キャッシングを申し込むと会社に在籍確認の連絡はある?
- 10.5 年収と比べていくらまでお金を借りられますか?総量規制とは何ですか?
- 10.6 キャッシングは何でやめた方が良いと言われるのですか?怖いイメージがあるのですが・・・
- 10.7 キャッシングを利用するならいくらが妥当ですか?
- 10.8 キャッシングを利用すると住宅ローンに影響しますか?
- 10.9 おまとめローンでキャッシング利用分もまとめることができますか?
- 11 まとめ
- 12 債務整理で弁護士・司法書士の費用が安い事務所なら!ランキング19選最新版
カードローンとは?仕組みは?わかりやすく解説
カードローンとは、銀行や消費者金融などが提供している個人向けの融資サービスのことです。
クレジットカードではなく、銀行のキャッシュカードやクレジット機能が付帯していないローン専用のカードを使うことで、現金を直接ATMなどから引き出す(借りる)ことができます。
キャッシングの一種でもあるカードローンは、一般的にローン専用のカードを利用してお金を引き出すため、「カードローン」と呼ばれています。
最近では、物理的なカードを発行せずに、専用アプリを通してお金を借りることができる「カードレスキャッシング」も増えてきています。
銀行や消費者金融、クレジットカード会社が提供するカードローン
カードローンは、消費者金融や銀行、クレジットカード会社など、さまざまな会社が提供している融資サービスですが、具体的なイメージを掴むために、次の3つの会社(アコム、楽天銀行、JCBカード)のカードローンを確認してみましょう。
アコム|消費者金融系のカードローンの金利・返済方法等の特徴
消費者金融で利用できる代表的なカードローンとしては、アコムの「カードローン」が挙げられます。
アコムのカードローンの特徴は次の通りです。
アコムのカードローンの特徴
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特徴 | はじめての利用なら30日間金利0円 スマホ1台で簡単に手続きができ、最短20分で融資も可能 利用日数分しか利息がかからないため、早く返済すれば利息負担が減る 返済方法のバリエーションが豊富 |
申し込み方法 | ・インターネット ・店頭(自動契約機) ・電話 ・郵送 参照:アコム カードローン |
申し込み対象 | 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方 |
審査基準 | 非公表 |
必要書類 | ・本人確認書類 (運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、保険証のうちいずれか1点) ・収入証明書(該当者のみ) ※詳細はこちらのページをご参照ください |
借入方法 | ・指定口座へ送金してもらう ・コンビニなどの提携ATMから直接引き出す |
返済方法 | ・インターネットバンキングを利用する ・アコムATMを利用する ・コンビニなどの提携ATMを利用する ・返済口座に直接振込む ・口座引き落とし |
返済金額 | 「最後に借入したときの借入残高」に「一定の割合」を掛けた金額 ※一定の割合は、契約時の極度額によって異なります。詳しくはこちらのページをご参照ください |
商品概要
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契約極度額 | 1万円~800万円 |
貸付利率 (実質年率) |
3.0%~18.0% |
返済方式 | 定率リボルビング方式(※) |
返済期間・返済回数 | 利用残高に応じた期間・回数 (最終借入日から最長9年7ヵ月・1回~100回) カードローンの貸付条件|アコム |
担保・連帯保証人 | 不要 |
遅延損害金(年率) | 年20.0% |
※定率リボルビング方式とは、リボ払いの種類の一つで、毎月支払う額を「借入額(もしくは借入限度額)×一定の割合」によって決める方式です。
例えば借入額が30万円で一定の割合が3%と設定されているカード会社の場合、毎月の返済額は9,000円となります。
参考:アコム
参照:カードローン|アコム
楽天銀行|銀行系のカードローンの金利・返済方法等の特徴
銀行系で利用できる代表的なカードローンとしては、楽天銀行の「スーパーローン」が挙げられます。
楽天銀行のカードローンの特徴は次の通りです。
楽天銀行のカードローンの特徴
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特徴 | 楽天会員ランクに応じて審査が優遇される 他社からの借り換えや金利の見直しにおすすめのプランがある 月々の返済は2,000円からできるなど、自由な返済プランを組める 利用限度額が最大で800万円もある |
申し込み方法 | インターネット |
申し込み対象 | 以下のすべての条件を満たす方 ・日本国内に居住する満20歳から62歳以下の方(※) ・お勤めの方で毎月安定した定期収入のある方、または専業主婦の方 ・楽天カード株式会社または三井住友カード株式会社の保証を受けられる方 ※外国籍の場合、永住権・特別永住権をお持ちの方、パート・アルバイト、専業主婦の方は60才以下 カードローン商品概要|楽天銀行 |
審査基準 | 非公表 |
必要書類 | ・楽天銀行スーパーローン申込書兼保証依頼書 ※インターネット申込の場合は不要 ・本人確認書類 ・収入証明書類 ※詳細はこちらのページをご参照ください |
借入方法 | ・指定口座へ送金してもらう ・コンビニなどの提携ATMから直接引き出す |
返済方法 | ・インターネットバンキングを利用する ・コンビニなどの提携ATMを利用する ・返済口座に直接振込む ・口座引き落とし |
返済金額 | 最低2,000円から |
商品概要
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契約極度額 | 10万円~800万円 |
貸付利率 (実質年率) |
1.9%~14.5% |
返済方式 | 残高スライドリボルビング返済方式D (※平成28年7月19日以降の新規申込) |
返済期間・返済回数 | 利用残高に応じた期間・回数 |
担保・連帯保証人 | 不要 (楽天カード株式会社またはSMBCファイナンスサービス株式会社が保証) 楽天銀行スーパーローン 商品概要説明書 |
遅延損害金(年率) | 年19.9% |
参照:スーパーローン|楽天銀行
JCBカード|クレジットカード系のカードローンの金利・返済方法等の特徴
クレジットカード系で利用できる代表的なカードローンとしては、JCBカードの「FAITH」が挙げられます。
JCBカードのカードローンの特徴は次の通りです。
JCBカードのカードローンの特徴
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特徴 | 年利4.40%~の低金利設定 限度額は最大で500万円 最短で即日審査が完了する カード受け取り前に借入可能 |
申し込み方法 | ・インターネット ・郵送(必要書類の提出のみ) |
申し込み対象 | ・20歳以上69歳以下で、ご本人に毎月安定した収入のある方(個人事業主含む) ※次に該当する場合には、申し込み対象外となります ・個人の給与収入、または事業所得を示す書類をお持ちでない方 ・学生、パート・アルバイトの方 ・現在のお借入合計残高(住宅・自動車ローンは除く)が年収の3分の1を超えている方 |
審査基準 | 非公表 |
必要書類 | ・本人確認書類 ・収入証明書類 |
借入方法 | ・指定口座へ送金してもらう ・コンビニなどの提携ATMから直接引き出す |
返済方法 | ・口座引き落とし ・ATMや電話で申し込めば繰り上げ返済も可能 |
返済金額 | 最低5,000円から |
商品概要
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契約極度額 | キャッシングリボ払い:最大500万円 キャッシング1回払い:5万円 |
貸付利率 (実質年率) |
キャッシングリボ払い:4.40~12.50% キャッシング1回払い:5.00% |
返済方式 | キャッシングリボ払い: ・残高スライド元金定額払い ・毎月元金定額払い ・ボーナス併用払い キャッシング1回払い:元利一括払い |
返済期間・返済回数 | キャッシングリボ払い:利用残高、返済方式に応じた期間・回数 キャッシング1回払い:23~56日・1回 |
担保・連帯保証人 | 不要 |
遅延損害金(年率) | 年20.0% |
参照:FAITH|JCBカード
キャッシングとは?クレジットカードのキャッシングの仕組み
キャッシングとは、お金を直接借りることができるサービス全般を指し、主に「クレジットカードのキャッシング」と「カードローン」の2つに分けることができます。
キャッシング機能を利用すれば、セブン銀行などコンビニのATMから直接お金を引き出せるため、外出先で急に現金が必要になったケースや、急な出費が発生した際に非常に便利です。
「ショッピング枠」と「キャッシング枠」違いは?
クレジットカードには、「ショッピング枠」のほかに「キャッシング枠」が付帯していることがあります。
ショッピング枠とは、店頭やインターネット上で買い物をする際に利用できる限度額のことです。通常のカード払いをイメージするとわかりやすいでしょう。
ショッピング枠を利用して買い物をする場合、クレジットカード会社が買い物をしたお店に対して立替払いをおこない、利用者は後日カード会社に対して、立て替えてもらった金額を返済します。
一方のキャッシング枠(キャッシング機能)は、カード会社から直接現金を借りることができるサービスです。
なお、キャッシング枠は全てのクレジットカードに必ず付帯しているものではなく、クレジットカードの契約時にキャッシング枠をつけるかどうかを自分で決めることができます。そのため、契約時に申し込みをしなかった場合には、基本的にクレジットカードにキャッシング枠は付帯していません。
キャッシング枠はカードの契約後に追加設定することができ、必要になったタイミングで付帯することも可能です。
カードローンとキャッシングの違いとは?
混同されやすいクレジットカードのキャッシングとカードローンですが、どちらもお金を直接借りるサービスという点は同じです。
しかし、それぞれの特徴を比較してみると、「利用限度額(利用可能枠)」、「金利(利息)・手数料」、「融資までのスピード」の3点に違いがあります。
金利、審査、利用限度額比較表
キャッシングとカードローンの違い
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キャッシング | カードローン | |
利用限度額(利用可能枠) | 最大100万円 | 最大500万円 |
金利(利息)・手数料 | 高い 15.00~18.00% |
低い 4.40~12.50% |
融資まで(審査)のスピード | キャッシング機能が付帯されていれば即日入金可能 | 最短即日入金可能 |
※JCBカードの場合の数字です
項目別に、サービスそれぞれの特徴を確認してみましょう。
カードローンとキャッシングの利用限度額(利用可能枠)の違い
キャッシングやカードローンで借り入れできる最大金額は借入先の金融機関・貸金業者によって異なりますが、一般的にキャッシングよりもカードローンのほうが利用限度額は高い傾向にあります。
たとえば、JCBカードであれば、キャッシングとカードローンで借り入れできる利用限度額が400万円も異なります。
なお、実際に適用される利用限度額は、キャッシングおよびカードローンともに、借入先ごとに定められている一定の審査基準を基に決定されます。
そのため、申込者の返済能力次第では、希望通りの利用限度額が設定されない可能性があることに、注意が必要です。
カードローンとキャッシングの金利(利息)・手数料の違い
金利(利息)や手数料については、キャッシングよりもカードローンのほうが低い傾向にあります。
実際に適用される金利は、借入先ごとに定められている審査基準を基に決定されます。
たとえば、JCBカードの場合、キャッシングの金利は15.00〜18.00%の間で、カードローンの金利は4.40~12.50%の間で決定されるため、カードローンの方が低い金利が設定されていることがわかります。
また、カードローンの場合、適用される金利は一定ではなく、利用限度額(利用可能枠)が大きくなるほど金利が低くなる傾向にあります。
JCBカードの場合、カードローンの金利は次のように設定されています。
ご利用可能枠 | 融資利率(年利) |
500万円 | 4.40% |
400万~499万円 | 6.20% |
350万~399万円 | 6.90% |
250万~349万円 | 8.00% |
150万~249万円 | 10.50% |
~149万円 | 12.50% |
参照:JCB CARD LOAN FAITH(カードローン専用カード)|JCBカード
借入金額と金利の関係は借入先ごとに異なりますが、一般的に設定された利用限度額が大きくなればその分金利も低くなるように設定されています。
カードローンとキャッシングの融資(審査)スピードの違い
融資までのスピードは、どちらのサービスも審査状況によって異なるため一概にはいえません。クレジットカードにキャッシング機能を付帯させる審査とカードローンの審査にどれくらい時間がかかるかで、融資までのスピードが変わります。
ただし、キャッシング機能が付帯されたクレジットカードを持っている場合もしくはカードローンの審査にすでに通っている場合であれば、基本的にどちらのサービスも即日入金が可能です。
カード会社や金融機関によっては、審査に通れば手元にカードが届く前に借り入れができるケースもあります。
キャッシングとカードローンはどっちがお得?
キャッシングとカードローンのどちらを利用するのがお得なのかは、何を目的としてサービスを利用するかによって異なります。
クレジットカードのキャッシングの利用が向いているケースおよびカードローンの利用が向いているケースは、それぞれ次の通りです。
クレジットカードのキャッシングの利用が向いているケース | カードローンの利用が向いているケース |
・キャッシング機能が付帯されてクレジットカードをすでに持っている ・冠婚葬祭のご祝儀や香典など、一時的にお金を借りたい ・新たにカードローンの審査を受けるのに抵抗がある |
・金利を低く抑えたい ・大型家電や家具の購入など、まとまったお金を借りる |
結婚式のご祝儀代やお葬式の香典など、そこまで大きくない金額を一時的に借りたい場合であれば、クレジットカードのキャッシングを利用するのがおすすめです。
クレジットカードのキャッシングを利用するには審査が必要ですが、クレジットカードの申し込み時にすでにキャッシングの審査を済ませているのであれば、即日融資を受けることができます。
一方、金利を低く抑えてできる限り利息の支払いを少なくしたいと考えるのであれば、カードローンを利用するのが良いでしょう。
カードローンでは、クレジットカードのキャッシングよりも大きい金額を借りることができるため、大型家電や家具を購入する場合など、ある程度まとまったお金が必要になる場合に便利です。
いざという時に備えてカードローンの契約だけしておいても良いでしょう。契約しても借入しなければ利息は発生しないので、とりあえず契約だけしておくことで、急な出費にも対応できるようになります。
キャッシングとショッピングの違いとは?
クレジットカードにおけるキャッシングは、カード会社から直接お金を借りること、ショッピングはカード会社に支払いを立て替えてもらうことが目的で利用されるため、そもそもサービスの利用目的が異なります。
また、それぞれ利用限度額(利用可能枠)・支払い方法(返済方法)・金利(利息)や手数料が異なります。
クレジットカードを有効活用するためにも、キャッシングとショッピングの違いについてしっかり確認しておきましょう。
キャッシングとショッピングの違い
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キャッシング | ショッピング | |
利用目的 | 直接お金を借りる |
支払いを立て替えてもらう |
利用限度額(利用可能枠) | 低め 審査で決定される金額(最大100万円)以内かつ、総ご利用枠の範囲内 |
高め 審査で決定される金額 2回払い・ボーナス1回払い:最大300万円 分割払い(3回以上)・リボ払い・スキップ払い:最大200万円 |
支払い方法(返済方法) | 1回払いまたはリボ払い |
1回払い、分割払い、ボーナス1回払い、リボ払い、スキップ払い |
金利(利息)・手数料 | 高め 1回・リボ:15.00~18.00%(※) |
低め 分割払い(1回払い・2回払い):無料 分割払い(3回以上):7.92~18.00%(※) リボ払い:8.04~18.00%(※) |
※JCBカードの場合の数字です
キャッシングとショッピング利用限度額(利用可能枠)の違い
クレジットカードでは、ショッピングとキャッシングそれぞれに利用限度額が設定されますが、多くの場合、ショッピング枠よりもキャッシング枠の方が低く設定されます。
これは、クレジットカードのメインとなる機能がショッピングであり、キャッシングはあくまで付随的な機能だからです。
キャッシング枠は、ショッピング枠とは別に金額が設定されるのが基本ですが、キャッシング枠はショッピング枠の一部に含まれているケースが多いです。そのため、必ずしもキャッシング枠の限度額いっぱいまで借り入れができるわけではありません。
たとえば、総ご利用枠およびショッピング枠が100万円、キャッシング枠が30万円で設定されていた場合、ショッピングは100万円まで、キャッシングは30万円まで利用できるという意味になります。
このケースで、すでにショッピング枠を80万円利用している場合、総ご利用枠は20万円しか残っておらず、30万円のキャッシング枠が設定されていても、20万円までしか借りられないのです。
また、利用限度額の具体的な金額は、クレジットカード申し込み時の審査によって決まりますが、クレジットカードの申し込みにあたって、キャッシング機能は必ずつけなくてはいけない機能ではありません。
もし、申し込み時にキャッシング機能をつけなかった場合には、あとからキャッシングの審査を受けない限り、キャッシング機能を利用することはできません。
キャッシングとショッピングの支払い方法(返済方法)の違い
クレジットカード会社にもよりますが、ショッピングの方が、キャッシングよりも返済方法のバリエーションに富んでいるケースが多いです。
たとえば、楽天カードの場合、ショッピングとキャッシングで次のような返済方法を選択することができます。
ショッピング | 翌月1回払い 分割払い(店頭分割払い、あとから分割払い) ※2・3・5・6・10・12・15・18・20・24・30・36回 リボ払い ボーナス払い※1回・2回 |
キャッシング | 1回払い リボ払い |
参照:お支払い調整・キャッシング|楽天カード
3回以上の分割払いやリボ払いを利用する場合、実際の利用金額に加えて利息が発生する点に注意が必要です
キャッシングとショッピングの金利(利息)・手数料の違い
クレジットカードのショッピング機能を利用して買い物をした場合、分割払いやリボ払いなど、1回払いまたは2回払い以外の支払い方法を選ぶと、利息や手数料がかかります。
キャッシングの場合、1回払い(翌月一括返済)でも利息がかかるのが一般的です。多くの場合、借り入れした翌日から、日割り計算で利息が加算されます。
また、一般的に、ショッピングよりもキャッシングの方が金利は高く設定されている傾向にあるため、キャッシングの方が最終的に支払う利息や手数料も高くなりがちです。
たとえば、楽天カードでは、分割払い・リボ払い・キャッシングでそれぞれ以下の金利(手数料を含む実質年率)が設定されています。
支払い方法 | 実質年率 |
分割払い(3回以上) | 12.25%~15.00% |
リボ払い | 15.00% |
キャッシング | 18.00% |
参照:お支払い調整・キャッシング|楽天カード
ここで、分割払い・リボ払い・キャッシングを利用した場合に、それぞれどれくらいの利息を支払うことになるかを、具体例を通して比較してみましょう。
利用金額 | 支払い方法 | 支払い回数 支払い金額 |
実質年率 | 支払い合計金額 | 利息・手数料 | |
10万円 | ショッピング | 分割払い | 2回払い | − | 10万円 | 0円 |
6回払い | 13.75% | 10万4,080円 | 4,080円 | |||
リボ払い | 返済10回で1回あたり元金返済額1万円 | 15.00% | 10万6,875円 | 6,875円 | ||
キャッシング | 1回払い | − | 18.00% | 10万2,754円 | 2,754円 | |
リボ払い | 返済10回で1回あたり元金返済額1万円 | 10万9,524円 | 9,524円 |
参照:分割払い|楽天カード
キャッシング返済シミュレーション|楽天カード
計算条件:ショッピング、キャッシングは月初(例:2024年6月1日)に利用し、任意返済(一括返済や繰上返済)はしないものとする。
このように、キャッシングの金利はかなり高めに設定されていることが多く、ショッピングと同じ感覚でキャッシングを利用していると、自分で思っていたよりも多くの請求がくる可能性があります。
キャッシングを利用する際は、あらかじめ金利を確認し、どれくらい利息が発生するのかをしっかりシミュレーションをしておくようにしましょう。
キャッシングのやり方や利用方法 セブン銀行も使える?
キャッシングを利用する金融機関やカード会社によって利用方法は異なりますが、主なキャッシングの方法としては、次の3つが挙げられます。
- コンビニの提携ATMを利用する方法
- 電話で申し込みする方法
- インターネットや専用アプリから申し込む方法
ここからは、キャッシングのやり方や利用方法についてくわしく解説していきます。
コンビニの提携ATMを利用する方法
ゆうちょ銀行やセブン銀行などコンビニや商業施設に設置されている金融機関と提携したATMであれば、銀行からお金を引き出すのと同じ感覚で融資を受けることができます。
全国どこにいても簡単に融資を受けられるため、外出先で急に出費が必要になった場合に非常に便利です。
ATMの操作に特別な知識は必要なく、機械にカードを差し込み、表示される「キャッシング」を選択するだけで簡単に現金を引き出せます。
なお、ATMを利用してキャッシングをおこなう場合には、現金を引き出すために手数料がかかることがあるため、あらかじめ手数料を確認しておくことをおすすめします。
電話で申し込みする方法
指定口座にお金を振り込んでもらうよう、電話で申し込みをする事も可能です。
電話で担当者と話して直接申し込む方法もありますが、自動音声案内に従って手続きをおこなうことで、誰とも話さず借り入れの申し込みをする事も可能です。
振り込まれるまでの時間は、振込口座として指定した金融機関によって異なりますが、最短で受付から1分以内に振り込まれることもあります。
インターネットや専用アプリから申し込む方法
インターネットや専用アプリを使えば、全国どこにいても、24時間キャッシングの申し込みをおこなうことができます。
マイページにアクセスし、借入金額や返済方法を選択するだけで簡単に申し込めるため、仕事で忙しくATMに行ったり電話をしたりする時間がない方でも、空いた時間を使ってスピーディーに申し込みをすることができます。
なお、電話での申し込みと同じように、振り込まれるまでの時間は、振込口座として指定した金融機関によって異なります。
キャッシング枠の増枠(増額)および減枠方法
キャッシング枠が足りない場合には、増枠(増額)の審査を申し込むことができます。
増枠方法は借入先によって異なりますが、インターネットや専用アプリからマイページにアクセスすることで、簡単に申し込みできるケースが多いです。
もし、インターネットからの手続きが難しい場合には、電話で増枠申請ができるケースもあるため、事前に審査方法を確認しておくと良いでしょう。
また、増枠申請の希望額によっては、勤務先の情報や現在の収入がわかる証明書の提出を求められることがあります。必要書類についてはあらかじめ借入先のホームページなどで確認しておくようにしましょう。
さらに、キャッシングでお金を借りすぎてしまわないように、キャッシング枠の減枠や取り消しを申し込む事もできます。
減枠および取り消し申請の場合、とくに審査はありません。もし、お金を使いすぎてしまうのが怖いと感じているのであれば、必要に応じて審査を申し込むことをおすすめします。
キャッシングの返済方法および返済期間 リボ払い?一括返済?
金融機関によって異なりますが、キャッシングの返済方法はおもに次の2つです。
- リボ払い
- 一括返済
リボ払いの場合、完済までにかかる期間は借り入れ金額によって異なります。
なお、キャッシングの場合、クレジットカードのショッピングのように分割返済ができないことに注意が必要です。
リボ払い
キャッシングの返済方法はリボ払いが一般的です。
毎月決められた金額を定額で支払うことになりますが、毎月の返済額が少なければ少ないほど返済期間も長くなり、その分利息に多くの金額を取られることになります。
ただし、ボーナスや臨時収入など、お金に余裕があるときに、毎月定額の支払いにプラスして支払いをおこなう臨時返済や追加返済をすることで、完済までの期間を短くすることができます。
また、最初に決めた毎月の支払額をあとから調整する事もできるため、お金に余裕があるなら毎月の支払額を増額する事も視野に入れると良いでしょう。
一括返済
一時的な借入れであれば、翌月に一括して返済をおこなうことで、利息負担を最小限に抑えることができます。
クレジットカードのキャッシングを利用する場合、融資を受ける際に、一括返済かリボ払いかを選択します。
一方、カードローンはリボ払いが原則ですが、金銭的余裕があるタイミングでいつでも追加で返済をおこなうことができます。
なお、一括返済してもキャッシング契約が無効になるわけではありません。そのため、完済してから再度お金を借りる際は、基本的に新たな審査は必要ありません。
また、金銭的に余裕がないにもかかわらず無理して一括返済をすると、生活費が足りなくなってしまい、新たに借入れをしなくてはならなくなる可能性があります。
一括返済をするのであれば、収支のバランスをしっかり考えて、無理のないよう計画的に返済をおこなうようにしましょう。
キャッシングのメリット・特徴
カードローンを含むキャッシングのおもなメリットは、次の6つです。
- 即日現金を引き出すことができる
- 借りたお金は自由に使える
- 専業主婦や学生でも利用できる場合がある
- 無利息期間が設けられている場合がある
- ATMや専用アプリで簡単に手続ができる
- 海外でも利用できる
ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
即日現金を引き出すことができる
キャッシングを利用すれば、急にお金が必要になったときでも、即日手元に現金を用意することができます。
口座引き落としの前日になって引き落とし残高が足りないことに気づいた場合や、結婚式のご祝儀を準備するのを忘れていた場合でも、面倒な手続きをすることなく、スピーディーに現金を用意できます。
なお、クレジットカードのキャッシングおよびカードローンを利用する場合には、事前に審査が必要ですが、すでに審査に通っているのであれば、その都度新たな審査は必要ありません。
借りたお金は自由に使える
キャッシングで借りたお金は、基本的に自由に使うことができます。これは、クレジットカードのキャッシングであっても、カードローンでも同様です。
生活費や冠婚葬祭費に使うのはもちろん、旅行や自分の趣味にも使えるのは、キャッシングのメリットだといえるでしょう。
ただし、キャッシングは、原則として事業資金を目的とした利用が禁止されています。
キャッシングの審査の際に利用目的の申告が必要なケースもあり、もし虚偽の申告をした場合にはペナルティを受けるおそれがあります。
事業に使用する目的でキャッシングを利用したい場合には、事業資金専用のビジネスローンを利用しましょう。
専業主婦や学生でも利用できる場合がある
専業主婦や大学生であっても、アルバイトやパートで毎月安定した収入があれば、キャッシングを利用できるケースがあります。
ただし、キャッシングを利用する際の審査基準は借入先ごとに異なるため、必ずしも借り入れができるとは限りません。
たとえば、JCBカードの場合、学生・パート・アルバイトの方をカードローンの利用対象外としています。
また、イオン銀行のカードローンでは、専業主婦が利用する場合には最大で50万円までしか借入できないと規定されています。
専業主婦や学生の方がキャッシングを利用する場合には、あらかじめ借入条件を確認しておくことをおすすめします。
無利息期間が設けられている場合がある
キャッシングのなかには、無利息で借入ができる無利息期間が設けられている場合があります。
たとえば、アコムでは、はじめてアコムで契約する場合であれば、契約日の翌日から30日間金利が0円になるサービスを実施しています。
無利息期間内に返済できる見込みがあれば、実質利息なしで融資を受けることができるため、利用者にとってメリットの大きいサービスといえるでしょう。
また、無利息の期間内であれば、一度完済したあとに再度借入した分についても、無利息の対象になるケースが多いです。
ただし、すべてのキャッシングで無利息期間が設定されているわけではありません。利用を検討している場合には、あらかじめ無利息期間サービスが設けられているか確認するようにしましょう。
なお、無利息期間が終了した翌日からは、通常の金利が適用されます。
ATMや専用アプリで簡単に手続ができる
キャッシングで借入する場合、基本的に面倒な手続きは必要なく、ATMや専用アプリを通して簡単に現金を引き出したり、現金を指定口座に振り込んでもらったりできます。
また、キャッシングの申し込みは24時間いつでもインターネットでおこなえるため、営業時間を気にすることなく、自分の好きなタイミングで借入れをおこなうことができます。
遠くまで手続きにいく必要がなく、休憩時間などの空き時間を利用して融資を受けられるのは、大きなメリットだといえるでしょう。
海外でも利用できる
海外キャッシング対応のATMを利用すれば、海外でもキャッシングを利用できます。
日本円ではなく現地の通貨でお金を引き出せるため、手持ちの現金が無くなってしまったけど、クレジットカードも使えず、近くに換金所もない場合に非常に便利です。
海外キャッシングを利用する際の注意点としては、為替レートによって引き出せる金額が異なることです。基本的に、キャッシングの利用データがカード会社に届いた日の為替レートによって計算されるため、為替レートによっては、同じ借入金額でも引き出せる金額が少なくなるケースがあります。
また、クレジットカードによっては、あらかじめ海外キャッシングサービスの利用設定が必要になるケースもあります。現地で海外キャッシングが利用できないトラブルを避けるためにも、海外キャッシングの利用条件をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
キャッシングのデメリット・注意点
キャッシングは計画的に利用するのであれば便利なサービスですが、ただ生活費が足りないからといって安易に利用してしまうと、返済が困難になるおそれがあります。
キャッシングを利用する際は、メリットだけでなくデメリットまでしっかり把握しておくようにしましょう。
- キャッシングにも審査がある
- ショッピング(分割払い・リボ払い)よりも金利が高いことが多い
- キャッシングを利用するとショッピング枠が減ってしまう
- ローン審査に影響が出ることがある
- お金を借りすぎると返済ができなくなるおそれがある
- ポイントが付与されないケースが多い
- 不正利用時に補償されないケースもある
- 滞納するとブラックリストに載るおそれがある
キャッシングにも審査がある
クレジットカードのキャッシングやカードローンにはそれぞれ審査があり、借入先となる金融機関や保証会社が設定した審査基準を満たさない限り、お金を借りることはできません。
また、クレジットカードを持っていても、必ずしもキャッシング枠が付帯しているわけではありません。申し込み時に申請していない場合には、あとから申し込まない限り、基本的にキャッシングを利用することはできません。
審査基準は借入先ごとに異なり、基本的に公表されていませんが、申し込み対象者などの情報からおおまかな審査条件を確認できます。
キャッシングの審査の際に考慮される基本的な事項は次の通りです。
キャッシングの際に審査されるおもな事項
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審査項目 | 概要 |
年齢 | 20歳以上69歳以下といった年齢制限が設けられているケースが多い |
収入 | 定職についていて、毎月安定した収入があるかを審査される フリーターやアルバイト、専業主婦の場合、申し込み対象外となるカードローンもあるため、注意が必要 |
他社からの借入状況 | 複数社から借り入れをおこなっている場合には、返済能力を疑われ、審査落ちする可能性があります |
過去の延滞歴や金融事故に関する情報(ブラックリスト入りの有無) | 金融機関が信用情報を調査した結果、過去に支払いを延滞している履歴があったり、債務整理をした記録が見つかったりした場合、返済能力を疑われ、審査落ちする可能性が高くなります |
ショッピング(分割払い・リボ払い)よりも金利が高いことが多い
キャッシングの金利は、クレジットカードのショッピング(分割払い・リボ払い)の金利よりも高く設定されていることが多いです。
そのため、ショッピングの感覚でキャッシングを利用していると、いつのまにか利息が膨らんでしまい、返済が困難になるおそれがあります。
そもそも、クレジットカードのショッピングの場合、分割払いやリボ払いを使用しない限り、基本的に利息は発生しません。
しかし、キャッシングの場合は、翌月一括払いであっても必ず利息が発生することを頭に入れておく必要があります。
キャッシングを利用するとショッピング枠が減ってしまう
キャッシング枠は、ショッピング枠の範囲内で設定されているため、キャッシングでお金を借りるとショッピングで利用できる枠が減ってしまいます。
生活費の支払いをクレジットカードに設定している場合、ショッピング機能が使えないことで支払いが滞納してしまうなど、生活のさまざまな面に影響が出てしまうおそれがあります。
キャッシングを利用する際は、キャッシング枠だけでなくショッピング枠も確認しながら計画的に借入れをおこなうようにしましょう。
ローン審査に影響が出ることがある
キャッシングを利用し過ぎると、住宅ローンやその他のローンを組む際に影響が出てしまう可能性があります。
返済を滞納すると信用情報に傷がつきますが、お金の貸し借りに関する情報は、基本的に全て信用情報に登録されます。そのため、キャッシングでいくらお金を借りたという情報も、信用情報に登録されることになります。
キャッシングを利用した情報が掲載されているからといって、必ずしもローン審査に不利になるとはいえません。
しかし、全体的な借入状況を総合的に判断したときに、キャッシングの利用があることで返済能力を疑われてしまったり、借入可能額が少なくなってしまうおそれがあります。
お金を借りすぎると返済ができなくなるおそれがある
キャッシングでお金を借りすぎてしまうと、返済が困難になってしまうおそれがあります。
キャッシングは、すぐに現金を引き出せる便利さから、ついつい利用する回数が増えてしまいがちです。
たしかに、急に現金が必要になった場合に、即日入金してもらえるキャッシング機能は非常に便利です。
しかし、無計画にキャッシングを繰り返すと、いつまでたっても利用残高が減らず、いつのまにかキャッシングの限度額に達してしまったり、返済に行き詰まったりするケースも少なくありません。
ポイントが付与されないケースが多い
クレジットカードのショッピングと違い、キャッシングをしてもポイントの付与やマイルの還元がないのが基本です。
ただし、キャッシングを利用することで、ショッピング利用の際にポイント還元率がアップしたり、キャッシングを利用することで一定ポイントを付与してもらえるキャンペーンがおこなわれていることもあります。
不正利用時に補償されないケースもある
キャッシングを第三者に不正利用された場合、カード会社に補償してもらえない可能性が高いです。
クレジットカードを不正利用された場合、通常のショッピング枠の被害であれば全額補償してもらえるケースが多いです。
しかし、暗証番号の入力が必ず必要なキャッシングで被害に遭った場合、「暗証番号を第三者に漏らしてしまった」という過失が利用者にもあると判断されやすく、補償の対象外になる可能性があります。
第三者の不正利用でどこまで補償されるかは借入先によって異なるため、あらかじめ利用規約を確認しておく必要があります。
滞納するとブラックリストに載るおそれがある
キャッシングを利用しただけで信用情報に傷がつくことはありません。しかし、返済を滞納した場合には、その情報が個人信用情報機関に登録され、いわゆるブラックリストに載ってしまうおそれがあります。
ブラックリストに載ると、クレジットカードが使用できなくなったり、新たにローンが組めなくなったりと、日常生活にも支障が出るおそれがあります。
安易にキャッシングを利用せず、必要性をよく検討したうえで計画的に利用するようにしましょう。
キャッシングに関するよくある質問(Q&A)
キャッシングを利用する際に手数料はかかりますか?
・お金を引き出す際のATM利用手数料
・指定口座にお金を振り込んでもらう場合の振込手数料
ATM利用手数料は、提携しているATMの種類や利用金額によって異なりますが、一般的には数百円程度となっています。
なお、振込手数料については無料となっているケースも多いため、あらかじめキャッシングの利用条件を確認しておくと良いでしょう。
キャッシングを利用する際の必要書類は何ですか?免許証がない場合は?
- 本人確認書類
- 収入証明書類
※本人確認書類は必ず提出する必要がありますが、収入証明書類は、借入れの状況や申込内容によって提出を求められないことがあります。
参照:カードローンのお申込みに必要な書類|アイフル
なお、本人確認書類は運転免許証が一般的ですが、所持していない場合には、以下に示す他の書類で代行することができます。
・個人番号カード(表のみ)
・住民基本台帳カード(顔写真有)
・パスポート
・健康保険証
・特別永住者証明書
・在留カード
参照:カードローンのお申込みに必要な書類 本人確認書類|アイフル
必要書類は、借入先によって異なるため、必ずホームページで正確な情報を確認してください。
旦那や妻にバレずにキャッシングできますか?
もし、家族にキャッシングをしていることがばれたくないのであれば、次の点に注意してください。
- WEB申し込みで自宅に郵送物が届かないようにする
- カードレスキャッシングができるところでキャッシングをする
- 滞納せずに返済して督促状が届かないようにする
ただし、自宅に郵送物が届かないようにしたり、カードレスキャッシングができるかどうかは借入先によって異なるため、事前に借り入れ条件について確認しておくと良いでしょう。
キャッシングを申し込むと会社に在籍確認の連絡はある?
在籍確認は、申込者のプライバシーに配慮して会社名を伏せて電話をしてくれるため、会社に電話がきたからといって、すぐに会社の同僚にキャッシングの事実がばれてしまうわけではありません。
しかし、会社に電話がくると不審がられてしまうため、どうしても会社への連絡を避けたいケースもあるでしょう。
会社に在籍しているかどうかの確認方法は借入先によって異なり、なかには、会社への電話連絡ではなく、提出書類で会社に在籍しているかどうかを確認する場合もあります。
どうしても会社に連絡してほしくない場合には、審査の際に会社への電話連絡はしないことを明言している 金融機関を利用するのが良いでしょう。
年収と比べていくらまでお金を借りられますか?総量規制とは何ですか?
この規制を「総量規制(そうりょうきせい)」と呼びます。たとえば、年収600万円の方であれば、貸金業者からは合計で200万円までしか借りられないことになります。
アコムやアイフルなどの消費者金融、クレジットカード会社などはこの「貸金業者」に該当するため、総量規制の対象となります。つまり、貸金業者でキャッシングを利用する場合には、年収の3分の1までしか借り入れができないことになります。
なお、クレジットカードのショッピング利用分については、直接お金を借りているわけではないので総量規制の対象とはなりません。
また、銀行も「貸金業者」には該当しないため、銀行が提供しているカードローンは総量規制の対象外となります。
キャッシングは何でやめた方が良いと言われるのですか?怖いイメージがあるのですが・・・
ただし、キャッシングはあくまでもお金を借りるサービスなので、あとあと返済する義務が生じます。
一時的にお金が足りないだけで、翌月に一括返済できる目処が立っていればいいですが、リボ払いの最低返済額を支払うのがやっとの状況だと、いつまで経っても元金が減らず利息がかさみ、返済に行き詰まってしまうおそれがあります。
キャッシングを利用するのであれば、事前にシミュレーションをしっかりおこない、自転車操業にならないよう十分に注意しましょう。
キャッシングを利用するならいくらが妥当ですか?
いずれにせよ、ショッピングと違いキャッシングは総量規制の対象となるので、あくまでも年収の3分の1に収まる範囲で借入れをすることになります。
しかし、そもそもそこまでお金が必要な状況だと、収支のバランスが合っていない可能性が高いため、家計状況を見直す必要があるといえるでしょう。
キャッシングを利用すると住宅ローンに影響しますか?
住宅ローンの審査では、返済能力があるかどうかを確かめるため、詳細な信用情報を確認されます。
キャッシングをした情報や滞納履歴は信用情報に登録されてしまうため、キャッシングの利用状況によっては、返済能力を疑われてしまうおそれがあります。
とくに住宅ローンはほかのローンと比べて借入金額が大きく、返済能力があるかどうかが厳格に審査されます。
もし、住宅ローンの審査を検討しているのであれば、キャッシングの残額を完済してから申し込みをするのが良いでしょう。
おまとめローンでキャッシング利用分もまとめることができますか?
おまとめローンは、銀行や消費者金融などの借金を1つの業者にまとめることができるサービスですが、基本的にキャッシングは、おまとめローンの対象となる借金に該当します。
なお、ショッピング利用分のうち、翌月一括払いに設定している分はおまとめローンにまとめることができません。翌月一括払いは、「借金」ではなく「立て替え」という扱いになるからです。
リボ払いにしている分については、金融機関・貸金業者にもよりますが、おまとめローンにまとめることができます。
参考:東京スター銀行おまとめローン
まとめ
クレジットカードには、ショッピング枠のほかにキャッシング枠が付帯しているケースもあり、それぞれ利用方法や利用目的が異なります。
また、キャッシングとは、お金を直接借りることのできるサービスのことで、おもに「クレジットカードのキャッシング」と「各社が提供するカードローン」などがあります。
キャッシングは、クレジットカードのショッピング機能のように、商品を購入してその支払いを立て替えてもらうサービスではなく、各業者から直接お金を借りるサービスです。審査が終わっていれば即日入金も可能なため、どうしても出費が避けられなくなったときに有効なサービスだといえるでしょう。
クレジットカードのキャッシングとショッピング、カードローンは混同しやすいサービスなので、それぞれの特徴をしっかり理解したうえで利用する必要があります。
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この記事の執筆者
債務整理相談ナビ編集部
本記事は債務整理相談ナビを運営する株式会社cielo azul編集部が企画・執筆・編集を行っています。当編集部は、債務整理メディア運営に携わり、約7年間にわたって多くの弁護士や司法書士との対談・インタビュー、記事監修を通し専門家と交流し、専門知識と経験を積んでいます。借金問題に直面している方々に対し、信頼できる情報を提供することが当編集部の使命です。毎日信頼されるお役立ちコンテンツを制作中。