派遣元を変えて同じ派遣先で働ける?派遣会社を変えて同じ職場で働きたい!
派遣先の上司が怖い。仕事が合わなくてしんどい。今勤務している派遣先は好きだけど、派遣会社の担当者が苦手。
派遣スタッフとして勤務していると、派遣先を変えたくなったり、もしくは派遣会社を変えたくなる事もあるでしょう。では、実際に派遣の乗換える事は出来るのでしょうか?
このページでは派遣先や派遣会社を変えたい方に、お悩みのケースと改善策など方法をご紹介します。
・派遣元を変えて同じ派遣先で働くことはできるのか?できるが、職場の協力が必要
・派遣法の3年ルールで派遣会社を変えたら同じ職場で働けるのか?同じ職場は無理だが、違う課であればOK
派遣元とは?派遣先とは?
そもそもですが、派遣元とは登録する派遣会社のこと。派遣先とは実際に働く職場のことですね。これから先の話の前提として押さえておきましょう。
派遣元を変えて同じ派遣先で働き続けることはできるのか?
派遣先(職場)は好きだけれど、派遣元(派遣会社)との担当者が合わない。同じ仕事内容なのに、別の派遣会社から来ているあの人の方が時給が高い。派遣会社が対応してくれる時間が短く、連絡が取りづらい。
派遣として働いていると、派遣先はそのままで派遣元だけ変えたい時もありますよね。しかし、実際に「派遣元を変えて同じ派遣先」で働き続ける事は可能なのでしょうか?
結論から言いますと、派遣元を変えて同じ派遣先で働く事は可能です。
派遣先、つまり職場はそのままで、派遣元、つまり派遣会社だけを変えることは法的には何ら問題ありません。ただし、簡単にはする事はできません。派遣先(職場)の協力が必須になります。
職場の協力って?派遣会社を乗り換えする方法、派遣元を変えるタイミングがある?
派遣会社や派遣スタッフは、派遣労働法によって規制され「派遣先は派遣労働者の特定をしてはならない」ということになっています。
つまり、基本的に派遣先(職場)は派遣会社から特定の人材、つまりあなたを選んで派遣してもらうことができないことになります。
ですが、実際には罰せられるといった事はないので、水面下で派遣会社の切り替えをしている人も少なくありません。切り替えができる条件は、あなたが派遣先企業にとって必要と認められている事。
つまり派遣会社(派遣元)を変えたいと動くタイミングは、派遣先でそれなりに実務や経験を積んで、会社(職場)側から信頼を得てからになります。
派遣会社を切り替えるという事は、派遣先は別の派遣会社と再契約をしなければならないので、手間も時間もかかる事です。入ったばかりの替えがきく状態の派遣には、その手間をかけてまで変更するメリットが派遣先側にはないですよね。
また、派遣先と派遣会社の契約書に「派遣期間満了後〇か月以内に、別の派遣会社から同じ派遣先に派遣されることを禁じる」というような内容が契約書に書かれている場合は、契約上難しくなります。
派遣先を変えずに派遣元を変える事は可能ですが、結構な手間と、派遣先(職場)の協力は必要という事はそういう事情があるからです。
派遣法の3年ルールで派遣会社を変えたら同じ職場で働ける?
派遣の3年ルールについてはご存知ですか?
2015年の派遣法改正によって、派遣社員は同一の企業で3年以上働くことができなくなりました。つまり、どんなに自分に合っている派遣先であったとしても、派遣社員として3年以上は働く事はできません。
- 正社員または契約社員として派遣先企業に直接雇用される
- 派遣会社に別の派遣先を紹介される
- 派遣ではなく自分で、別の雇用形態で仕事を探す
基本的に上記のように、雇用形態や職場を変えて働くようになります。自分が働きやすいと思う会社で、勤務先も是非という事であれば、直接雇用で働くのが一番好ましいでしょう。
しかし、会社側の事情で直接雇用を断られてしまった。または、自分自身が会社に縛られない派遣という雇用スタイルがいいなどの理由がある場合、なんとか派遣でこのまま働きたいと考える事でしょう。
そんな時に思い浮かぶのが「派遣会社の乗り換え」ではないでしょうか?
3年経っても同じ派遣会社で派遣として働くには?抵触日とは?
3年経った時点で派遣会社を変えれば、3年の通算はリセットされて、また派遣社員として同一の勤務先で働けるのでは?派遣の3年ルールに関してそう考える方も多いようですが、残念ながら答えはNGです。
3年ルールは、「同一の派遣労働者」に対するものなので、派遣会社を変えても同じ人であれば通算されるのです。
では、派遣としては3年以上は同じ勤務先で働けないのか?というと実は意外な抜け道があります。実は、派遣の3年ルールは、同じ派遣先であっても、課やグループなどの組織単位が変われば、抵触日はリセットされ、派遣社員として1から働く(継続する)ことが可能なんです。
これは、厚生労働省から出ている「平成27年労働者派遣法改正法の概要」にもしっかり書かれていることですから、抜け道とはいえ正規な方法です。
例えば「営業一課」から「営業二課」であれば仕事内容もそこまで変わらずに、席も同じフロアでの移動で雰囲気も変わらずに派遣として働ける事になるのです。
ただし、配属される課によって、仕事内容や人間関係が変わってしまう可能性がある事を肝に銘じておきましょう。
派遣先を変えたい!派遣先からパワハラを受けている、社員が怖くて悩んでいるあなたへ
あなたは今、派遣会社の環境に悩んでいますか?
正社員からパワハラを受けていたり、上司から高圧的に接されて怖い思いをしている方もいることでしょう。そして、辛い環境の中で、派遣をもう辞めてしまいたいと思っている方もいることでしょう。
本来であれば、派遣会社の担当者に話をして、改善策を考えるのが一番の方法です。
派遣が辛い時の改善策は以下の記事で紹介しています。
しかし、もう相談する気力も残っていないとバックレすることを考えてしまう方は、その後どうなるか気になる事でしょう。バックレをした場合、どうなってしまうのか。デメリットなどを私が聞いた話を紹介します。
派遣をバックレ!私が聞いた体験談
実は、以前派遣として働いていた職場の私の前任さんがバックレをやっていました。
営業事務として不動産会社の派遣を紹介されて働くことになったのですが、蓋を開けてみると私の担当する仕事を引き継ぎする人がいない、分かる人がいないということ。営業さんが空いた時間で悩みながら仕事を教えてくれました。
その当時はあまり深く考えませんでしたが、半年後に真相を聞いて納得。
長年勤めた正社員の女性が辞める前に、2週間ほど前任の派遣さんが引き継ぎできていたのですが、女性が退職して、いざ一人で仕事をとなったら3日目でバックレしたそうです。
しかも、お昼休み中に。制服を来たまま。
最初は事件に巻き込まれたか!?と心配したそうですが、やはりバックレでした。本人の確認がなかなか取れず、派遣会社がたくさん電話をかけても出ないので、家に行って本人を確認したらしいです。
もちろんその派遣はそのままやめて、制服も戻ってきていないと派遣先の人は怒っていました。私が派遣先に行き始めの頃は、皆さんなんとなく冷たくて。
当時の年齢が私だけ離れていたので、こんなものかとあまり気にしていなかったのですが、バックレされたのを経験したすぐ後に私が入社したので、私もバックレるのではとピリピリしていたみたいです。
前任者がバックレて、私が決まるまで社内はてんてこ舞いだったそうです。少人数の会社だったので、1人が急に抜けた穴は大きいです。
今思えば、派遣会社も前任者はバックレていません、と伝えて欲しかったですが、それを言ってしまうとその仕事誰もやりたがりませんもんね。
ちなみに、その会社の仕事内容も人間関係も私にはとても合っていました。今は家庭の都合で退職しましたが、1年後に正社員になったほどです。
こればかりは相性ですから、ある人が嫌がった仕事でも別の人には合っている事もよくある話だと思います。
派遣をバックレするデメリット?バックレは精神的にしんどい
今お話したとおり、「バックレ」という行為は派遣先にも派遣会社(派遣元)にも、多大なる迷惑をかけます。
- 派遣会社から電話が沢山来る。出ないと実家などにも連絡が入ったり、家に訪問される場合がある。
- 登録している派遣会社からの仕事の紹介は今後ないと思った方が良い
- 損害賠償をされる可能性は低いが、会社の備品は返してからの方が良い
- 働いた分の給料は支払われる
バックレで心配なのは損害賠償を請求される事でしょうが、手間もお金もかかる事なので、余程でない限り、請求される事はありませんが、バックレは、派遣先や派遣元に多大な迷惑をかけるだけでなく、自分にとってもデメリットがたくさんあることが分かると思います。
ただし、注意したいのが会社の備品と一緒にバックレしてしまう事です。
私の前任の派遣さんは持ち帰ってしまった会社の備品が制服でしたので、本人が支払わずに派遣会社が支払い、その話はそこで終わりました。(会社によっては給料から差し引かれる可能性も考えられます)
しかし、持ち出したものが会社のカードキーだった場合は話は別です。会社のセキュリティ上良くないので、鍵の管理は厳しく行っている会社がほとんどです。
この場合は、バックレ後の電話の量も多いでしょうし、出ない場合は家への直接訪問の可能性も高いです。そして最悪の場合は、鍵を持ち帰った事による、鍵の交換費用などの請求がくる場合があります。
もしどうしてもバックレを考えている場合は、会社の備品は返してからにしましょう。
嫌になったら行きたくない気持ちもわかりますが、派遣は辞めやすい契約形態なので、できれば派遣会社に相談してから辞めた方があなたのためにも良いです。
確かにバックレするという事は、他の誰にも相談しないわけですから、引き止められたり、怪訝な顔をされる事もないので、気分的には楽でしょう。
ただ、あなたの中でバックレしたという事実は消えません。もういいやと思ってバックレした後も、自分の中で後悔が残ってしまうものです。
そして一度バックレてしまうと、バックレ癖がついてしまいがちなのも事実です。個人的な意見ですが、バックレよりは、親が病気などの嘘をついてでも、契約途中で辞める方がまだいいと思います。
辞めるなら早い方がいい
そして、もしどうしても辞めたいなら早い方がいいと思います。
例えば初日に会社に行って仕事内容や会社の雰囲気、人間関係がダメそうだと思うこともあると思います。人間誰しも新しい環境は緊張しますし、とても疲れると思います。
でも本能的にダメだ、とてもじゃないけど続けられる自信がないならすぐに派遣会社の担当者に連絡しましょう。
特に前任者がいる状態なら、次の候補者を急いで探すとか、もし間に合わなくても「引き継ぎ書を作成する、後任が決まる前に上司や同僚などが一度引き継ぎを受けて仕事の流れを理解する。」などなんらかの対策を派遣会社や勤務先がすることができるからです。
そんなこと自分には関係ないと思えば、バックレをする方がもちろん楽です。派遣会社の担当者に連絡すれば、引き止められることも当然あるでしょうし。
ただ、先述した通りバックレして電話に出ないと、家に訪問する場合もあるし、親などへ連絡がいく可能性もあると思ってください。また、登録してた派遣会社では今後仕事を紹介されることはないでしょう。
どちらにしても社会人として、できる限りバックレはしないようしたいところです。派遣を辞める手順や契約期間中に辞めたい場合など詳しくは下の記事で紹介しています
派遣会社選びは慎重に決めよう
もう派遣をやめたい、バックレしてしまいたいと思う時も派遣会社に不信感が合って、派遣会社を変えてしまいたいと思う時も派遣として3年経って、今後どうするかを決める時も、派遣会社、そして派遣会社の担当者はとても重要です。
勤務先よりも接する機会が少ないので、そこまで重要視しなくても、ともう方もいるかもしれませんが、良い派遣会社は良い勤務先を抱えています。
逆に、バックレしたいと思うような勤務先は、そもそも派遣会社と勤務先が密な連携が取れていない可能性が高いです。3年経って、直接雇用できるかどうかも、あなたのスキル以外に派遣会社の担当者の腕も重要なのです。
どこまであなたに親身になってくれるのか、連絡などのフォローは密であるか、派遣先との関係は良好か。優良な派遣会社であれば当たり前の事ですが、それが出来ていない派遣会社も残念ながら多いのです。
もし、今派遣で勤務している会社が辛いなら、我慢せずに辞めてしまってもいいと思います。そして、今登録している派遣会社はイマイチだったなと感じたなら、新たに別の派遣会社を探してみましょう。
働きやすい勤務先に出会うには、良い派遣会社、質のいい担当者は必須条件です。
特に派遣会社の担当者は仕事を紹介するところから、辞めるところまで、勤務中の相談も含めてあなたのフォローをしてくれます。どれだけ良い担当者に出会えるかが、今後の働き方に影響してくるでしょう。
以下で紹介している派遣会社は、定期的に研修を行い質の高い優秀なスタッフが揃っているオススメの優良派遣会社です。是非、参考にして見て下さいね。
派遣会社のおすすめ総合ランキング
当サイト推奨の最新派遣会社の総合ランキングは、実際の派遣登録者からのインタビュー・評判、口コミで作成されています。
派遣会社の強みや評判を総合的に確認してみるといいと思います。
この記事の執筆者
noriko
大学卒業後、商社に正社員で就職。退職後は派遣社員として営業事務や一般事務などの事務職を中心に、大手会社や財団法人に就業。派遣業務を過去8年間従事した。イベント関連などの短期派遣の経験もあり。登録済みの派遣会社はスタッフサービスなど大手を中心に10社以上。プライベートと仕事の両立のために派遣という働き方を選択していた。