ネットワークエンジニアはやめとけ!おすすめしないオワコン理由7つ

ネットワークエンジニア!派遣でなれる?おすすめしない理由7つ

最終更新日 2024/3/11
執筆者:Hidenori

 
私は現役のネットワークエンジニアで、派遣社員として働いています。ネットワークエンジニアと一言で言っても、その業務は多岐に渡っています。その分、求められるスキルや知識レベルも高いです。
 
そのため、目的意識を持っていなければ続けるのが難しい職業でもあります。
 
当記事では派遣社員であり、なおかつネットワークエンジニアである私の立場から「ネットワークエンジニアに派遣社員としてやめとけ!オワコンだと思うおすすめしない理由」を7つにまとめて紹介します。
 
一見、矛盾するような内容ですが、私の経験談をもとに記載します。よって、説得力のある記事になったと考えております。
 
今回は、派遣社員のネットワークエンジニアの「負」の部分について記載します。キャリア形成の参考にしていただけると幸いです。

ネットワークエンジニアはやめとけ!派遣社員としてネットワークエンジニアはオワコンだと思う理由7つ

やめた方がいい理由1:給与アップを期待できない

ネットワークエンジニアの仕事は、いくつかのフェーズに分かれています。全ての仕事を一人で当することはなく、それぞれに担当が分かれているのが一般的です。
 
そのフェーズの中でも、「保守・運用フェーズ」は難易度も低く、初段階の仕事になります。
 
そのため、派遣社員として保守・運用フェーズで勤続年数が長くても、給与は上がらないのが実情です。なぜならば、正社員とは異なり、契約社員の人件費についてはあらかじめ予算が決められているためです。
 
あくまで一時的な人手としての雇用となりますので、長期的に働くことも難しく、その中で成果を上げていくことにも限度があります。
 
特に保守・運用フェーズではその状況は顕著で、どんなに頑張っても給与アップはなかなか見込めず、不満も溜まりやすいです。

やめた方がいい理由2:シフト制の求人が多い

保守・運用フェーズでも、特に私がしんどいなと感じたのがシフト制の勤務です。特にきつかったのが、24時間365日のオペレーションです。
 
業界内では「24/365(にーよんさんろくご)」と呼ばれています。文字通り「24時間365日ネットワークを監視する」という意味です。
 
通常、勤務体制は輪番制で、24時間ネットワークを監視します。過去私がいた職場では、30人を6つのチームに分けて、1チームを約5人で輪番を回していました。
 

勤務体制は輪番制の特長

輪番制のきついところは、通常勤務と異なり、生活リズムが一定にならないことです。私が経験した勤務体系は以下の通りです。
 
・日勤(9〜18時)→日勤(9〜18時)→夜勤(17〜10時)→明け休み→休み→休み
 
夜勤明けの休日は、休みといってもほぼ寝ていて一日が潰れてしまいます。生活リズムを戻しても、また夜勤になって…とこの繰り返しになります。
 
そしてネットワークトラブルは、お盆や正月等、時節と関係なく起こります。そのため365日、上記の勤務体系でネットワークを監視しなければなりません。
 
そのため、睡眠障害や高血圧など、体調に異常をきたす人の割合は高いように思います。体力がある間は続きますが、年齢を重ねていくにつれてきつい仕事になることは間違いないでしょう。

やめた方がいい理由3:スキルアップが望めない仕事が多い

派遣社員として勤務する場合、基本的には正社員に付きサポート役として仕事をします。そのため、成果に直結する仕事というよりは、誰でもできる作業を引き受ける場面が多くなります。
 
私が経験した中で、最もモチベーションが下がった仕事は以下のものになります。

・ 部内のコンセントがタコ足配線になっていないかすべて確認する
・ 省エネ対策のため、部内の蛍光灯が間引きされているかを見て回る
・ 誰も確認しない報告書や会議の議事録作成
・ 定常作業(毎日、同じサイトを同時刻に確認する)

 
もちろんこれが全てではありません。また、こういう仕事の方が、気が楽だという人もいるでしょう。しかし、スキルアップを望むのであれば正直厳しいと思います。

やめた方がいい理由4:職場ヒエラルキーの最下層である

企業には様々な雇用形態の人がいます。正社員、契約社員、協力会社から出向社員、アルバイトなど多数あります。
 
正社員一つ取ってもプロパー社員と中途採用で待遇や給与面に差があるのが現実です。派遣社員は、その企業に直接雇用されておらず、派遣会社を通しての雇用になります。
 
例えば企業に直接雇用されている契約社員と比較すると、条件は同じであっても待遇に差が生じてしまうのは企業側から考えれば理解できることでしょう。
 
この雇用体系を十分理解した上で、派遣社員として働くのであれば問題はありません。しかし、自分のスキルや考え方が職場環境とズレが生じてくるとしんどくなってしまうでしょう。
 
自分の頑張りを認めてもらうところを見誤ってしまうと、常にこの職場ヒエラルキーを気にして仕事をしなければならなくなります。

やめた方がいい理由5:派遣3年ルールの縛り

派遣社員は、法律で3年以上同じ職場で勤務できないことをご存知でしょうか?
 
通称「派遣3年ルール」と言われており、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(派遣法)」で定められている内容の一部です。
 
この派遣法は派遣労働者の雇用の安定とキャリアアップを目的に制定され、時代とともに改正を重ねています。この派遣3年ルールは2015年に改正された内容ですが、要約すると「派遣社員は3年を超えて同じ派遣先で働くことができない」ということになります。

やめた方がいい理由6:資格取得は自己負担

ネットワークエンジニアとしてステップアップしていくためには、資格取得は必須です。具体的にはCCNAやCCNP、更にはネットワークスペシャリストの獲得を目指したいところです。
 
正社員であれば、資格の受験料は会社が負担してくれます。しかし、派遣社員の場合は自己負担の場合がほとんどです。ネットワークエンジニアの資格取得は高額(3~6万円)で自己負担するのは正直、厳しいものがあります。
 
*各資格の受験料と内容をまとめましたので、参考にしてください。

★【CCNA】受験料:33,600円(税別)
「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」は、シスコシステムズ社が実施する、ネットワークエンジニアの技能を認定する試験。
 
世界共通基準の資格であり、ネットワークの世界では最も有名な資格でもあります。ネットワークエンジニアのエントリー向けの資格で、インフラエンジニアとして入社した場合、会社から取得を強く奨励されます。
 
★【CCNP】受験料:68,970円(税別)
CCNP(Cisco Certified Network Professional)とは、シスコシステムズ社が提供するシスコ技術者認定の5つのグレードのうち、プロフェッショナルレベルの技術者を認定する資格です。
 
ネットワークエンジニアの間で最も有名な資格であるCCNAの上位資格。大規模ネットワークの導入、運用、保守などを行う技術を有することが証明されます。
 
★【ネットワークスペシャリスト】受験料:5,700円(税込)
独立行政法人「情報処理推進機構(IPA)」が主催し、経済産業大臣が認定する国家試験「情報処理技術者試験」の12ある区分の中の一つ。ITエンジニアとして専門的な知識・技能を有することを国が合格者に対して証明する国家試験となります。

やめた方がいい理由7:成長意欲がないと伸び悩む

ネットワークエンジニアとして成長するために、自学自習は必須です。正直なところ、派遣社員は一切勉強をしなくても、なんとかやっていくことはできます。
 
正社員であれば、「目標設定」や「会社から資格取得を推奨される」ことによって、自身の成長を振り返る場面があります。
 
しかし派遣社員の場合は、業務をしっかりやっていれば何も言われることはありません。つまり、成長できるかどうかは自分次第なのです。

ネットワークエンジニアに派遣社員としてなるメリット


ここまでネットワークエンジニア者オワコンでやめた方がいい理由をご紹介しました。しかし、冒頭でもお伝えした通り、私は現役の派遣社員のネットワークエンジニアとして働いています。
 
私がこの条件で働いているのは、デメリットを上回るメリットがあるからです。この章では現役派遣社員の私だからお伝えできる、ネットワークエンジニアになるメリットをお伝えします。

メリット1:誰でもネットワークエンジニアになれる

派遣社員であれば、誰にでもネットワークエンジニアの門戸が開かれています。これが、最大のメリットといえるでしょう。
 
実は、中途採用で正社員のネットワークエンジニアとして転職する場合、実務経験がないと採用されにくいというのがあります。しかし、派遣社員であれば、未経験でもネットワークエンジニアに挑戦することができますができますし、時給自体は他の職種と比べて高いです。
 
派遣社員として2〜3年経験を積めばステップアップも可能です。正社員採用にチャレンジや派遣先を変更しキャリアアップすることも可能です。

ネットワークエンジニアの年収は低い?派遣の単価設定は?

メリット2:スキルアップのための転職ができる

これは先述した「派遣3年ルール」をポジティブに活かした方法です。
 
例えば、未経験で運用フェーズを2年経験した後に、構築フェーズへステップアップする場合、派遣先を変更すると大幅に時給がアップします。
 
3年という縛りの中でも、自学自習をして自分を高めていきながら、現場で経験を積んでいくことができます。現場での経験値は派遣先変更時の面接でも強みになりますし、何よりも自分の自信にもつながります。

メリット3:ワークライフバランスを保てる

派遣社員のメリットは、ワークライフバランスを保てるところです。基本的に時間給の派遣社員は、正社員と比較すると残業が少ないです。また、会社行事への参加を強制されることもありません。
 
仕事をしっかりこなしていれば、周りからいろいろと言われることもありません。その分、オフの時間を自学学習や余暇に充てることができます。
 
こちらの記事でも派遣社員としてネットワークエンジニアをするメリットについて記載しています。

ネットワークエンジニアが「派遣社員」として働く場合のメリット

ネットワークエンジニアになりたい人は派遣で未経験からがおすすめ


これまでお伝えしたように、ネットワークエンジニアに派遣社員としてなるメリット・デメリットはありますが、未経験から就職を目指すならば派遣社員が断然おすすめです。
ネットワークエンジニアは、現場経験と資格取得を重要視する職種です。
 
派遣社員であれば未経験でも就職のチャンスがあり、更に現場経験を積むことができます。自身の条件や資格取得について、不安なことがあれば派遣会社に相談することも可能なので、まずは派遣会社に登録してみてはいかがでしょうか。

ネットワークエンジニアになりたい方におすすめ派遣会社3つ!未経験でも安心

私も複数の派遣会社に登録し、就業してきました。そんな私の経験から本気でおすすめできる派遣会社を3つ紹介した記事を参考にされてください。
 

ネットワークエンジニアが未経験でおすすめ派遣会社3選

 

パーソルテクノロジースタッフ

パーソルテクノロジースタッフ

 
「未経験からのネットワークエンジニア挑戦」と「高時給」の両立を目指すのであればパーソルテクノロジースタッフがおすすめです。
 
未経験からでも就業しやすい「ヘルプデスク」や「ネットワークの運用監視」等の業務が多数あります。また、エンジニア専門の派遣会社なので一般派遣よりも時給が高い場合が多いです。
 
私も過去お世話になりました。
 
ちなみにネットワークエンジニアの時給ですが以下のようなイメージです。

完全未経験           時給1600円~
少しネットワークの知識があり  時給1800円~
経験3年以上          時給2300円~

 
上記のように、未経験でもネットワークエンジニアの仕事は多数あります。また、キャリアカウンセラー(派遣会社の営業)が技術面について理解しているケースも多く相談にのってもらえます。

パーソルテクノロジースタッフへ

まとめ

 

「派遣社員でネットワークエンジニアになることをおすすめしない理由」をお伝えしました。参考になりましたでしょうか?
 
ご紹介したように、ネットワークエンジニアは現場経験と資格取得が必須の職種です。しかし、派遣社員であれば未経験でも挑戦することができます。経験を積めば積むほど、自身のキャリア形成や給与をアップすることも可能です。
 
自分の時間を大切にしながら、ステップアップを目指す人にとって、派遣社員のネットワークエンジニアになることは好条件なのではないでしょうか。
 
この記事が皆さんのキャリア選択の機会となれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事の執筆者

HIdenori

様々なアルバイト、ケータイショップの職を経て2010年よりネットワークエンジニアの道へ。NTTデータ・NTTドコモ・NTTcomなどの派遣社員を経験、現在もNTT系の企業で派遣社員として働いている。