時給2000円で派遣、どんな仕事がある?高い?すごい?高時給にする方法
派遣社員として勤務されている方で、こんな風に思っておられる方は多いのではないでしょうか?
「時給アップさせたい」
「手取りで月給30万円欲しい」
このような方にぜひご覧いただきたい記事です。本記事では派遣社員として時給2000円獲得する方法を解説しています。時給2000円というと高い!すごい!という声もいただきますが、私なりに高時給になるために考えた結果です。
私自身、派遣者として働き始めた時は一般事務で時給1300円でした。今現在も派遣社員をしております。時給は営業事務で2400円です。
スキル面でも多少は成長しました。しかし、「派遣先を探すスキル」が上がったことも大きいと思います。当記事では私の実体験と経験をベースに時給2000円獲得する方法を記載します。ぜひ最後までご覧ください。
派遣の事務の仕事で時給2000円ってどんな仕事?高い?
まず、東京都の派遣社員(一般事務)の平均時給が約1600円です(※出典:求人ボックス)。そこから時給2000円を超えるには差分である時給400円をスキルや経験で埋めなければなりません。
まずは時給2000円とはどういった仕事なのかご覧ください。
仕事1、2はデータ入力・集計・管理のお仕事ですが、時給2000円以上と高いのはなぜでしょうか。
- データ集計業務:中級以上のExcelレベル
- データ管理業務:Access・ExcelのVBAを用いる
- 医薬品メーカー事務:英語を使用した事務
詳しく解説します。
データ集計業務
調査結果を修正し加工します。データ集計を扱う部署は中級以上のExcelレベルが要求されます。
データ管理業務
Access・ExcelのVBAを用いた事務作業です。VBAとはAccessやExcelソフト内にあるプログラムを操作することです。Excelを使用する案件は多数ありますがこれは上級者向けの案件です。
医薬品メーカー事務
英語を使用した事務業務です。衣料品メーカーは日系企業でも英語を使用するケースが多いです。(医薬品に関する情報が英語中心なため)そのため、英語の読み書きができると重宝されます。
派遣社員で具体的に時給2000円もらえるスキルや経験とは?
上記3例で、派遣事務として時給2000円の仕事のイメージをつかんでいただけたと思います。本章では何のスキルがどのくらいあればよいのか具体的に解説していきます。
併せてスキル習得のおすすめ度を独断で★5つで解説していきます。
- Excel中級レベル ★★★★★
- アクセス中級レベル ★★★
- 英語 ★★
- tableau(タブロー) ★
- RPA ★
- 大企業で働いた経験 ★★★★
Excel中級レベル
Excelレベルが中級あると時給2000円に到達します。Excel中級レベルとは「わからなくても自分で調べればなんとかなる」状態です。使用できる関数で言うなら「VLOOKUP・COUNTIF」レベルです。
Excelを使用していると自己解決しなればならないことがよくあります。「空白セル以外のすべてのセル数を数えたい」といった具体です。そんな時にExcel中級レベルなら「Excel 空白以外すべて 数える」と自ら調べ、解決できます。このレベルでExcel中級。時給2000円レベルです。
また、このレベルのExcel習熟度があればPC操作にも自信が付きます。よって、派遣面談で「PCの基本操作は問題なくできます」とPRできることでしょう。
このレベルに達することは難しくありません。事務を経験された方であればExcelの解説本を読めば2週間程度で到達できるます。最近はExcel 解説してくれるyoutubeチャンネルも増えました。動画のほうが理解しやすい方はそちらもどうぞ。
2週間の学習期間で時給2000円に達するのがExcelなので費用対効果は抜群です。よって、スキル習得おススメ度★5とさせていただきます。
アクセス中級レベル
まず、AccessとはMicrosoftが提供しているデータベース管理ソフトのことです。中級レベルとは「リレーションシップ設定」や「フォーム作成」ができる状態のことです。
ざっくり言えば、Accessで既存のものを使うのではなく自分で能動的に何か作れる状態のことです。
アクセスでこのレベルまで到達するのは難しくありません。参考書を購入し2~3週間あれば到達できるでしょう。
スキル習得おススメ度は★3です。Excelと学習コストは大差ありません。しかし、Excelと比べると汎用性が低いため★3です。
英語
派遣事務として英語ができると強みになります。さらにいえば英語+「○○ができる」状態であれば2000円は余裕です。
・ 英語でNDA(秘密保持契約書)のチェックができる
・ 英語で医療論文を読める
・ 英語でお客様対応ができる。
こういった状態であれば派遣事務として時給2000円に達するでしょう。逆に「英語しかできない」状態だといくら英語が堪能でも時給2000円は難しいです。企業が求めているのは英語ができる人ではなく英語で何かできる人なのです。
具体的に英語ができるといったレベルはTOEIC600点以上・英検2級レベルです。このくらいの英語力があれば企業側も英語のできる人として認めてくれます。また、自信をもって英語力をPRできることでしょう。
スキル習得おススメ度は★3です。英語力がビジネスに直結することには異論ありません。
しかし、英語習熟に時間がかかります。もちろん個人差はありますがTOEIC600点獲得には400時間の学習量が必要です。よって、コストパフォーマンスを考えるとスキル習得おススメ度★3です。
tableau(タブロー)
Tableauとはデータ集計・解析ツールです。今、注目されているBI(Business Intelligence)ツールの一つです。
Tableauとはざっくり「ピボットテーブルの機能がものすごいExcel」のようなイメージです。*以下に画像貼っておきます。
Tableauの操作ができる方であればそれだけで時給2000円に到達します。しかし、個人で学習し、仕事レベルに達することは難しいです。
Tableauの年間ライセンスは102000円(税別)です。個人ではとても負担できません。よって、操作可能な人が少ないのが現実です。
企業側もtableau操作ができる人が欲しいけれどいない状態です。今、tableauを操作している方であれば、次の派遣先を見つける際に武器にされてはいかがでしょうか?絶対に時給2000円以上の案件を見つけられます。
Tableauが派遣事務にとって強みになるのは事実です。ただ学習コストが高く個人学習は極めて困難です。よってスキル習得おススメ度は★1です。
RPA
RPAとはRobotic Process Automationの略で、コンピューター上で行われる業務プロセスや作業を人に代わり自動化する技術です。Ui-path(ユーアイパス)やWinActor(ウィンアクター)が代表例です。
RPA業務でも時給2000円を超えることができます。しかし、習熟に時間と費用がかかるのが難点です。
RPAのソフト会社は「カンタン操作」と銘打っています。しかし、変数や処理等プログラミングの基礎知識がないとキャッチアップしづらいのも事実です。
RPAも、現職場で使用しているもしくは使用した経験があるのなら時給2000円獲得できます。派遣社員として間違いなく強みになります。しかし、学習難易度が高いのでスキル習得おススメ度は★1です。
大企業で働いた経験も時給2000円に直結【番外編】
派遣社員の場合は大企業で働いた経験も高時給に直結します。事実、大手企業を派遣社員として渡り歩いている人は多いです。私もその内の一人です
トヨタ・NTT・SONY等、一度大企業で働いた経験があると系列会社や同業他社で格段に就業しやすくなります。その際の就業形態は派遣社員でも問題ありません。
大企業は予算に余裕があるケースも多いです。そのため、派遣社員の時給も大企業>中小企業となっています。大企業での就業経験がある方は経験を活用し、時給2000円を目指しましょう。
スキル習得おススメ度は★4です。
事務派遣で時給2000円獲得するための「スキルの盛り方」
先述しました6つのスキルがあればそれだけで時給2000円は可能です。そうではない方は自分のスキルや経験を限界ギリギリまで盛りましょう。
イメージとしては「0」から「100」にするのではなく「1」→「100」にする感じです。また、実施していた業務のメインとサブを入れ替えるくらいのことは許容の範囲内です。
例を出して説明します。
事務派遣で時給2000円獲得のためのスキルの盛り方の例①
▲前職の業務内容)
・ 主な仕事はスーパーのレジ打ちと品出し。
・ 営業後に売り上げデータを既存のExcelフォーマットへ入力。
・ 商品管理業務
―このように言い換えましょうー
そのためExcelレベルは中級以上です。関数も複数使用可能です。また、ピボットテーブルでのアウトプットも得意です。
決してウソではありません。スキルレベルがそこまで達しているのであれば全く問題ありません。
事務派遣で時給2000円獲得のためのスキルの盛り方の例②
▲前職の業務内容)
・ 一般事務
・ 電話の取次ぎ
・ 社内システム投入
・ オーダー管理
お客様の注文を社内システムへ投入することが仕事です。
―このように言い換えましょうー
日本や海外からの注文を社内システムへ投入することがメインです。そのため、英語でのメールのやり取りは得意です。事実、英語メールでトラブルになったことは一度もありません。
前職で一度でも英語対応したことがあるなら「英文事務」と言ってOKです。決してウソではありません。
そして、英文メールは難しくありません。読むことは、Google翻訳を使えば問題ありません。メールを書く際は、CCで飛んでいる周りのメールを参考に作成しましょう。
また、検索すれば英文メールの書き方はいくらでも出てきます。
上記2例でお分かりいただけたと思います。経験してきた業務は同じでも市場価値が上がるのは明らかに後者です。
企業は実務経験のある人を求めています。企業の求めているレベルにスキルが達していれば問題ありません。
企業側もスキルシートや面談を通して安心したいだけなのです。積極的にスキルや経験をPRしていきましょう。
派遣事務で時給2000円の求人の見つけ方
派遣社員として時給2000円を超えるために以下の2つの検索サイトがおすすめです。
はたらこねっと
検索機能が充実しています。時給での検索はもちろん条件別でも詳細に検索可能です。
リクナビ派遣
事務派遣の掲載数が豊富で、リクルートをはじめ大手派遣会社の案件が多数あります。
時給2000円もらうためにおすすめの派遣会社
私は8社以上の派遣会社に登録しています。その実体験をもとに時給2000円の仕事を紹介してくれる派遣会社を3つ紹介します。
時給2000円もらうためにおすすめの派遣会社①:パーソルテクノロジースタッフ
ExcelスキルやPCスキルが高い方におすすめ派遣会社です。派遣先はエンジニア業務が中心です。よって、エンジニアの時給で働けるケースが多いです。(一般的に事務職よりエンジニア職のほうが高時給)
次のような方にオススメです。
・ PCのヘルプデスク業務の経験
・ ネットワーク系の知識がある方(実務経験なくても大丈夫です)
このようにPCスキルが高い方にはパーソルテクノロジースタッフがおすすめです。
時給2000円もらうためにおすすめの派遣会社②:マンパワー
就業先に大手企業が多いです。それゆえ高単価が望めます。ただし案件数は少なめです。
大手企業での就業経験があるなら時給2000円を望めるでしょう。派遣先はソフトフェア企業や通信系企業が多いイメージです。
次のような方にオススメです。
・ ソフトフェア系企業で働いたことがある
・ 業界問わず大企業での就業経験。(派遣社員でも可)
過去の就業経験を活かすのであればマンパワーがおすすめです。
時給2000円もらうためにおすすめの派遣会社③:リクルートスタッフィング
業界大手の一つです。それゆえ案件数がとにかく多いです。
先述した経験6つ(Excel・Access・tableau・英語・RPA・大企業での就業経験)のうちどれか一つでも当てはまるならリクルートスタッフィングがおすすめです。
案件数が豊富なので保有スキルをから時給2000円の案件を紹介してもらいやすいです。
まとめ
「派遣社員で事務として時給2000円は可能!? おいしい派遣現場の見つけ方!」いかがでしたでしょうか?
私が派遣社員として勤務を始めたころは時給1300円でした。現在では時給2400円です。時給アップの主因は「派遣先を見つけるスキル」が上がったからです。
スキルもそれなりに向上しました。しかし、時給アップの理由としては二の次です。
読者様の中もスキルに対して低い時給で働かれている方もいるのではないかと思います。そのような方に声を大にして伝えたいです。
「時給アップのためにはスキルアップよりも派遣先を見つけるスキルのほうが大切だ」と。最後までお読みいただきありがとうございました。
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この記事の執筆者
HIdenori
様々なアルバイト、ケータイショップの職を経て2010年よりネットワークエンジニアの道へ。NTTデータ・NTTドコモ・NTTcomなどの派遣社員を経験、現在もNTT系の企業で派遣社員として働いている。