派遣会社とハローワークの違いは?どっちがいい?メリットを解説!
ハローワークと派遣って何が違うのか?結構曖昧ですよね。ですが、ハローワークと派遣って全く働き方も違いますし、全てが違うと言ってもいいほど違います。
この記事では、ハローワークとは?派遣とは?をしっかり説明してその違いをわかりやすく解説します。その上で、ハローワークのメリット・デメリット、派遣のメリット・デメリットを詳細に解説しています。これを読めば、結局ハローワークと派遣のどちらがいいのか、自分に合うのかがわかると思います。
ハローワークとは?ハローワークってそもそも何?
ハローワークとは、正式名称は、「公共職業安定所」といい、雇用を求めている方に職業を紹介する機関です。全国47都道府県に設置されていて、国が設置した行政機関です。
例えば、東京で言えば、ハローワークは、17箇所にあります。飯田橋、上野、品川、大森、渋谷、新宿、池袋、王子、足立、墨田、木場、八王子、立川、青梅、三鷹、町田、府中です。東京の主要地域を完全に網羅されていて、東京に住んでいる人が誰でもそれほど時間をかけることなく、ハローワークに行くことができるようになっています、
各都道府県でも、ハローワークは結構あるので、見たことがある方も多いでしょう。また、厚生労働省や都道府県が若者の就職支援としてハローワークと併設されたジョブカフェも気軽に職業紹介をしてくれますので、こちらも知っておくと良いです。
現在は、ハローワークの求人もハローワークインターネットサービスでも公開していますので、非常に便利になりました。
派遣会社ってそもそも何?
人材派遣会社も、ハローワークと同様に職業を紹介する機関ですが、国が設置したものではなく、民間企業が行っています。派遣業を営むには、事務所を置く都道府県の労働局に許可を得る必要があります。
具体的には、上図の「派遣会社の仕組み」を見ていただくとわかると思うのですが、派遣会社、派遣社員、派遣先会社の3社があって成り立ちます。そこが、ハローワークなどで仕事が決まった場合とは全く違います。
詳しくは、次項で詳しく解説しますが、ハローワークで仕事を見つける場合は、派遣先企業と雇用契約を結びます。ハローワークが仕事を見つけてくれますが、あくまで見つけてくれるまでで、ハローワークと労働契約を結んだりすることはありません。
ただ、どちらも職業を紹介するという点では一緒です。
ハローワークと派遣会社の違いは?4つの違いを解説
- 雇用形態
- 期間
- 求人数
- 給与
詳しく解説します。
違い1:雇用形態
ハローワークと人材派遣の決定的な違いは、雇用形態です。どういうことかというと、ハローワークは仕事を斡旋する機関なので、労働者は紹介された企業で直接雇用として働きます。
しかし派遣会社の場合は、労働者は派遣会社に雇用されているため、派遣先の企業には、派遣会社のスタッフとして働くことになります。
違い2:期間
雇用形態にも関わることですが、ハローワークは、紹介された企業と直接契約になるので、期限のない「無期雇用」となります(正社員採用)が、派遣会社の場合は、契約期間を半年や3ヶ月毎に更新する「有期雇用」であるという点が違いの2つ目です。
違い3:求人数
ハローワークの方が派遣会社よりも扱っている求人数が多い傾向になります。その理由は、ハローワークの求人情報の掲載料が無料であることから、資金繰りの厳しい中小企業など、人材採用にお金をかけられない企業の求人も集まっているからです。
ハローワークには、常時100万件程度の求人が集まっていると言われていますが、派遣会社は多くても10万件程度の求人ですから、その違いは歴然です。
違い4:給与
ハローワークと派遣での違いの4つ目は、給与です。違い3でも述べたように求人にお金がかからないですから、中小企業の求人が非常に多いです。そのため、お金に余裕のない会社も多いため、それが給与の額にまで現れる傾向です。
まとめ
わかりやすくまとめたものが以下の図となります。それぞれメリットもあればデメリットもあるので、自分が何を優先するかを決めて派遣かハローワークかを考えるといいでしょう。以下で、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。
ハローワークのメリット
無期雇用のため、いい会社で採用されればメリットがある
ハローワークは、求人掲載に審査がないため、どんな企業でも求人を無料で出すことが出来、中小企業等お金に余裕がない会社を含め大企業の求人まで幅広く求人が集まります。
しかし、働く側にとっては、どういう企業なのか詳細がわからない会社も多いため、いい会社に入れれば、正社員として働けるメリットがありますが、思わぬブラック企業に勤めてしまうリスクもあります。
求人数が多い
繰り返しになりますが、ハローワークは求人掲載に審査がないため、求人数は派遣会社が所有している求人より圧倒的に多い傾向にあります。
よって、どんな会社でもいいので仕事がほしいと思っている方には、有益な場所になるかもしれません。
幅広い職種の求人がある
ハローワークには、幅広い職種があり、ジャンルは、人材派遣よりも広い傾向があります。
人材派遣のメリット
フォロー体制が充実している
派遣会社の場合は、派遣会社と雇用契約があるため、派遣先の面接に派遣会社の営業スタッフが同席してフォローをしてくれたり、今後のスキルアップのための支援が充実していたりと、ハローワークにはないフォロー・サポートがあることが魅力の一つです。
給与が高い
派遣の場合の給与は、派遣先の企業からではなく、派遣会社から支払われます。また、社会保険や健康診断などの費用も派遣会社が負担します。
つまり、派遣先の会社は、1人の従業員を雇うと必要な費用を支払わずにすむことから、派遣スタッフの給与が高くなることが多いです。
上場一部の大手会社の求人もたくさんある
ハローワークは、多くの中小企業の求人が多く、派遣会社は、一部上場の超大手企業の求人が多い印象です。
ハローワークと派遣会社はどっちがいい?!
ハローワークと人材派遣のどちらがいいということを断定することは難しいと考えます。
なぜなら、どちらにもメリット・デメリットがあるからです。ハローワークには、無期雇用(正社員)として働けるので、いい会社に就職できれば、今後も期間の更新といった派遣にある悩みを打ち消すことができます。
しかし、ハローワークで就職した会社が、福利厚生が充実していなかったり、社会保険などに加入していないと、メリットよりデメリットが大きくなってしまいます可能性が大です。
前述したハローワークと人材派遣会社のメリット・デメリットをよく理解して、どちらが自分の希望に近いのか判断して、決めるといいでしょう。
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この記事の執筆者
noriko
大学卒業後、商社に正社員で就職。退職後は派遣社員として営業事務や一般事務などの事務職を中心に、大手会社や財団法人に就業。派遣業務を過去8年間従事した。イベント関連などの短期派遣の経験もあり。登録済みの派遣会社はスタッフサービスなど大手を中心に10社以上。プライベートと仕事の両立のために派遣という働き方を選択していた。