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新電力選びに迷う消費者多数!【選択肢の多さ】が電力切り替えの決断を妨げている?!

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目次

調査の背景と目的

2016年の電力小売全面自由化により、多くの新電力事業者が市場に参入し、消費者はこれまでよりも多くの選択肢を手に入れました。

しかし、これに伴い選択肢が多すぎるため、どの新電力会社を選ぶべきか迷ってしまうという声が増えています。

この問題に着目し、新電力への切り替えを検討している消費者の意識調査を実施しました。

調査詳細

調査概要:「電力会社の切り替え」に関する調査

【調査期間】2024年7月1日(月)~2024年7月2日(火)

【調査方法】リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMAによるインターネット調査

【調査人数】1,018人

【調査対象】調査回答時に新電力*への切り替えを検討していると回答したモニター(*電力自由化にともなって登場した旧一般電気事業者以外の電力会社のこと)

【調査元】株式会社cielo azul

【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

調査結果概要

新電力切り替えの理由

調査対象者のうち、最も多い電力会社の切り替え理由は「電気料金の高騰」で46.1%を占めました。次いで「現在の電力会社の電気料金が高い」との回答が45.0%、「新電力に切り替えると電気料金が安くなると聞いた」が37.1%でした。

電気料金の上昇が新電力検討の主要因となっていることがわかります。

地域別の新電力人気ランキング

地域別の新電力の人気を見ると、楽天でんきやauでんき、そして地域のガス会社が特に人気です。例えば、北海道では北海道ガスが25.6%、関東地方では東京ガスが23.5%と高い支持を得ていました。

新電力への切り替えが進まない理由

「新電力会社が多くて迷っている」という回答が38.4%で最も多く、「本当に電気料金が安くなるか不安」という回答が33.6%、「プランが多くて迷っている」が26.9%でした。

新電力会社やプランの多さが消費者の決断を妨げていることが示されました。以下でより詳しく中身を見ていきます。

どの新電力会社が人気?エリア別の新電力会社ランキング!

北海道、東北編

北海道在住の方に「どこの新電力に切り替えを検討していますか?(複数回答可)」と質問したところ、『北海道ガス(25.6%)』が最も多く、次いで『楽天でんき(22.4%)』『auでんき(16.8%)』となりました。

東北地方在住の方に同じ質問をしたところ、『楽天でんき(29.9%)』が最も多く、次いで『東北電力フロンティア(21.3%)』『auでんき(16.5%)』となりました。

関東、中部地方編

関東地方在住の方に「どこの新電力に切り替えを検討していますか?(複数回答可)」と質問したところ、『東京ガス(23.5%)』と回答した方が最も多く、次いで『楽天でんき(18.4%)』『ドコモでんき(12.5%)』となりました。

特に、東京ガスは自社の大規模発電所を持っているため、消費者に安心感を与えていると考えられます。

中部地方在住の方に同様の質問をしたところ、『楽天でんき(27.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『auでんき(24.4%)』『東邦ガス(19.7%)』となりました。

近畿、中国地方編

近畿地方在住の方に「どこの新電力に切り替えを検討していますか?(複数回答可)」と質問したところ、『大阪ガス(41.7%)』と回答した方が最も多く、次いで『楽天でんき(15.0%)』『auでんき(13.4%)』となりました。

中国地方在住の方に同様の質問をしたところ、『楽天でんき(28.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『ソフトバンクでんき(24.0%)』『auでんき(21.6%)』となりました。

四国、九州地方編

四国地方在住の方に「どこの新電力に切り替えを検討していますか?(複数回答可)」と質問したところ、『楽天でんき(39.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『ドコモでんき(24.0%)』『auでんき(18.4%)』となりました。

九州地方在住の方に同様の質問をしたところ、『auでんき(26.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『楽天でんき(25.4%)』『ソフトバンクでんき(18.3%)』となりました。

エリア別の新電力会社ランキングまとめ:楽天でんきとauでんきの躍進

全体的に、楽天でんきやauでんきなどの通信会社系列や、東京ガス、大阪ガス、北海道ガスなどの地域密着型ガス会社の新電力が注目されています。

特に楽天でんきは全地域で上位にランクインしており、消費者の間で高い人気を誇っています。これは、ブランドの知名度や通信分野での安心感が背景にあると考えられます。

46%が選んだ新電力切り替え検討の動機とは?

「切り替えを検討し始めた理由として、近いと思うものを教えてください(複数選択可)」と質問したところ、以下のような回答が得られました。

•46.1%の回答者が「電気料金が高騰しているから」と回答

•45.0%の回答者が「現在契約している電力会社の電気料金が高いから」と回答

•37.1%の回答者が「新電力に切り替えると電気料金が安くなると聞いたから」と回答

これらの結果から、電気料金の高騰や現在の高い電力料金、料金が安くなるかもしれないという新電力への期待から切り替えを検討している方が多いことがわかります。

未だ検討中で切り替えができていない理由とは?

最後に、「未だ検討中で“切り替えが出来ていない理由”として、近いと思うものを教えてください(複数選択可)」と質問したところ、『新電力会社が多くて迷っているから(38.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『本当に電気料金が安くなるか不安だから(33.6%)』『プランが多くて迷っているから(26.9%)』となりました。

「新電力会社が多くて迷っているから」と回答した方が約4割と、新電力会社は数百社あるため、どの会社にすればいいのか決められない方が多いことが示されました。

また、約3割の方が「本当に電気料金が安くなるか不安だから」と回答し、切り替えた後の電気料金がどうなるかはっきりとわからないため、不安があることがうかがえます。

「プランが多くて迷っているから」と回答した方も2割以上と、新電力会社が多いことに加え、プランも多く、選択肢がありすぎて絞り切れない現状が明らかになりました。

まとめ:電気料金の高騰が引き金!新電力への検討理由と選択肢の多さが切り替えを阻む

今回の調査では、新電力への切り替えを検討している多くの人が、電気料金の高騰や現在の高い料金によって動機付けられています。また、新電力への切り替えで料金が下がるという情報も切り替えを後押ししています。

一方で、まだ切り替えを検討中の人々には、約4割が「新電力会社が多すぎて迷っているから」と回答しました。数百もの選択肢の中から最適な会社を選ぶのは難しいという現実が浮き彫りになりました。

本当に電気料金が安くなるか不安なことに加え、新電力会社やプランが多すぎるため、選ぶのに迷ってしまっていることもわかりました。

移住や転勤などでなじみのない地方に引っ越す方は、ライフラインをどの会社と契約するか悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。そのような中で、新電力を検討する際には今回の調査内容を参考にしていただけると、決めやすくなるかもしれません。

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この記事を書いた人

株式会社cielo azul代表。
横浜市立大学商学部経済学科卒。卒業後、東京電力株式会社(現東京電力ホールディングス株式会社)にて、経理決算、金融機関からの借入等財務の仕事に携わる。2014年、株式会社cielo azulを設立。

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