執筆・編集者:興信所探偵ナビ 編集部
妻の態度や様子がなんとなくおかしい。「もしかしたら、浮気や不倫をしてるのではないか」と思ったことはありませんか。
でも、浮気や不倫の確信を持つには、何を調べてよいか分からない。また、どんなものが証拠となるのかが分からない。
そのような悩みを持つ方に、妻の浮気を見破る方法と6つのチェック項目をご紹介します。
妻の浮気を見破る方法について
妻の浮気を見破る方法は多々ありますが、調べていることを妻に悟られないようにしましょう。妻に疑いを持たれると、より巧妙に隠されたり証拠を消されたりして、それ以降の調査が難しくなります。また、浮気の証拠を掴んだとしても、焦って浮気の有無を妻に問いただしたりしないようにしましょう。
自分の掴んだ証拠が、法的に認められない物であったり、決定打とならない場合もあります。また、威圧的に問いただしたり暴言を浴びせた場合、こちらが訴えられる可能性もあります。
妻の浮気を見破る方法については、下記の6つのチェック項目を参考にしてください。妻の浮気の確証にはなりませんが、下記の項目に多く当てはまるほど浮気の可能性が高まります。
妻の浮気を見破るチェック項目1:家族以外との外出の機会が増えた
知人が多く、普段から外出の機会が多い場合は別として、急に外出の機会が多くなった場合は注意が必要です。外出の理由としては、女友達からの誘い・残業や休日出勤などがあります。
しかし、主婦友であれば家事のことも考えて、昼間の誘いが多いものです。それにもかかわらず、夜間に誘いがかかる場合は、浮気の可能性があります。
また、急な残業や休日出勤の場合は、給与明細をみれば確認できます。明細を見せるのを嫌がったり拒んだりすることがあれば、浮気の可能性があります。
その他にも、普段と違う時間帯に外出するようになった場合は、浮気相手と密会している可能性があります。
服・アクセサリー・バッグなどが変わった
普段からオシャレなのであれば別として、急に外見を気にするようになった場合は、注意が必要です。
例えば、服の種類が多くなった・ファッションの好みが変わったなどです。 そのような場合は、浮気相手の好みに合わせた服装にしている場合があります。
また、見たことのないアクセサリーやバッグを持っている場合は、浮気相手からプレゼントされた可能性があります。
その他にも、下着が派手になったり新しいものが増えた場合は、浮気の可能性が高いものです。
スマホを常に身につけているようになった
これまでは無造作に置いていたスマホを、急に肌身離さず持っているようになった場合は、浮気が疑われます。特に、トイレや風呂場まで持っていくようであれば、浮気の可能性が高いです。
また、スマホにロックをかけたり、常に画面を下にしている場合は、浮気相手とのやりとりが疑われますし、電話が鳴っているにもかかわらず出ない場合は、浮気相手からの連絡と考えられます。
触れられるのを嫌がったり、性交渉を拒むようになった
女性が浮気をしている場合、浮気相手以外の男性からの接触を嫌がる傾向があります。
特に夫婦喧嘩をしたわけでもないのに、触れられたりセックスをするのを急に嫌がるようになるのであれば、浮気の可能性が高いです。
そのような場合は、いつ頃から嫌がるようになったのかを記録しておいたほうが良いでしょう。
お金遣いが荒くなった
以前よりも急に出費が増えてきた場合、浮気の可能性があります。
デートに必要な服や下着を購入したり、食事代やホテル代などを出していることが考えられます。また、車の移動距離が増えたり高速道路の明細などがあった場合は、浮気相手と遠出をしている思われます。
その他にも、クレジットカードの明細に見慣れない会社名がある場合は、注意が必要です。浮気相手にプレゼントを貢いだり、ホテル代を肩代わりしている場合があります。
夫の行動を知りたがるようになった
妻の行動が変わらないように見えても、こちらの行動を把握したがるようになった場合は、注意が必要です。特に、仕事の出張などで家を留守にする日を知りたがるようになった場合は、浮気が考えられます。
また、友人との釣りやゴルフなど、家に長時間いない予定などを確認してくる場合も、注意が必要です。
その他にも、いつもと違った時間に帰宅しないか(残業の有無)を知りたがる場合も、浮気の可能性があります。
妻の浮気の証拠集めについて
妻の浮気を見破るチェック項目で、妻の浮気が間違いないと確信されたら、浮気の証拠を集めましょう。ただし、証拠を集めているということが妻にバレると、浮気の証拠を消されてしまうので、注意が必要です。また、証拠集めをしている際に浮気の現場を見てしまうと、感情が抑えられずに冷静でいられなくなる可能性もあります。精神的に動揺すると理性が保てずに修羅場となる場合もあるので、証拠集めは探偵社に依頼したほうが無難です。
特に、尾行調査などは時間もかかったり、移動距離も長くなりがちなので、素人には難しいものです。尾行のために会社を何度も休んだり、妻が知っている自分の車以外のレンタカー借りるのは、時間的にも費用的にも現実的ではありません。
探偵社は、法的に採用される可能性が高い証拠を抑えるプロなので、より信頼性の高い証拠を効率的に得られるでしょう。
以下に、それでも自力で証拠集めをする方にアドバイスです。
相手が特定できる写真である
証拠として採用されるものに、浮気相手とラブホテルに出入りしている写真があります。しかし、夜間である場合が多いために、写真がブレていたり暗くて顔が特定できないことが多々あります。
また、正面から写真を撮影するのは素人には難しく、相手に気づかれてしまう可能性が高いです。しかも、ラブホテルに入る時の時間、出て来るまでの時間が明確に分かる必要もあります。
滞在時間が確定しないと「気分が悪くなったので、10分ほど立ち寄った」などと、浮気を認めないでとぼけられる可能性もあります。
妻と浮気相手が、ラブホテルで過ごす待ち時間や、決定的瞬間の撮影が困難なことから、探偵社に依頼するほうが懸命です。
浮気が確認できる内容である
写真以外にも、メールやLINEでのやり取りが証拠として採用されることがあります。
しかし、スマホにロックをかけられたりしているなど、内容を確認するのは難しいものですし、勝手にロックを外して見ると、プライバシーの侵害問題や夫婦間の信頼関係にヒビが入りやすいものです。
また、実際に浮気がバレるような内容は、発覚しないように消されていることも多いものです。
そういった難しさはありますが、ホテル名が出てきたり、肉体関係を持った記述があれば、証拠として採用されます。
また、ブログやSNSなどで、浮気相手と旅行やホテルに行ったツーショット写真を発見できる場合もあります。
スマホやパソコンなどのスクリーンショット(画面コピー)は、証拠として弱い(修正しやすい)とされていますので、スマホやパソコンの画面を直接カメラで撮影するようにしましょう。
その他にも、ICレコーダーやビデオによる録画などで、浮気が認められる会話や映像が証拠として採用されることがあります。しかし、盗聴や盗撮などのように「著しく反社会的な証拠の集め」とみなされた場合は、証拠として採用されない場合もあります。
このあたりは、ケースバイケースになることが多いので、業務として行っている探偵社に依頼するほうが懸命です。
旅館・ホテルのレシートやクレジットカードの利用明細
証拠としては、やや弱いものになりがちですが、何度も利用されている場合は証拠として採用されるケースがあります。
旅館・ホテルの利用明細があった場合でも、一度であれば「旅行雑誌に紹介されていたので、下見で行ってみた」などと、ごまかされる可能性があります。
しかし、何度も繰り返して利用していれば、浮気が継続しているとみなせます。
また、浮気相手の下着や性行為で使われる避妊具やアダルトグッズなどの購入履歴があれば、証拠として採用される場合があります。
コンドームなどの避妊具を自宅でも使われている場合は、いつもと違うメーカーや種類ではないかなどを、確認してみましょう。たとえコンドームが同じメーカーや種類でも、明らかに購入数量が多い場合は、浮気相手と使っている可能性が高いです。
その他にも、婚約指輪などのように、特定の異性にしか贈らないような物品の購入についても、証拠として認められることがあります。
クレジットカードとは異なりますが、Suica・PASMO・ETCカードなどの利用履歴から、浮気相手との行動が確認できることもあります。ただし、移動の履歴だけでは浮気をしている決定的な証拠とはならないので、他の証拠の補填要素と考えましょう。
妻の妊娠・堕胎や子供の血液型など
自宅での性行為が無いにもかかわらず、妻が妊娠をしていたり堕胎している場合には、証拠として採用されることがあります。
しかし、妻のお腹も大きくならない妊娠初期には気づかない場合が多く、内緒で妻が子供を堕ろしている場合もあります。しかも、妊娠や堕胎をした事実を証明できる病院を特定する必要があり、また、個人情報を理由に病院が情報を開示してくれないこともあります。
子供の血液型については、子供が低年齢の場合は血液型が変わることもあるため、注意が必要です。
具体的には、4歳以上になってから調べた血液型であることと、妻との間ではありえない血液型であることになります。ただし、自分の子供では無いことの証明はできても、浮気相手の特定とはならないので、相手を特定が必要となります。
妻との離婚や慰謝料について
妻の浮気の証拠集めも進んで浮気が決定的になった場合、妻と離婚するのか、もう一度やり直すのかを決める必要があります。また、離婚をするしないにかかわらず、浮気相手に対する慰謝料の請求も考える必要があります。
妻や浮気相手との話し合いだけで済めば良いのですが、裁判が必要になることも考えられるので、調査依頼した探偵社などに弁護士を紹介してもらうのも選択肢の一つです。
妻の浮気が確定した後どうするか1:夫婦としてもう一度やりなおす
妻の浮気は、男性としては受け入れがたいと思いますが、初めての浮気や子供のことを考えて、離婚をしないという選択肢があります。
その場合、今後のことも考慮して、妻と浮気相手に対して誓約書を書かせるのも一つの手段です。ただし、弁護士などに依頼して、法的な効力を持たせた誓約書にしておくほうが良いでしょう。
また、妻に浮気のことを言い続けることが無いように、対応に気をつけましょう。浮気は許しがたいことですが、再構築してやり直しても、また妻の心が離れていって失敗する原因にもなりかねません。
妻の浮気が確定した後どうするか2:妻と離婚して、再出発をする
どうしても妻の浮気が許せない場合、離婚の手続きをすることになります。
お互いに合意の上で離婚できれば良いのですが、妻が離婚したがらなかったり、条件で納得できなかった場合には、裁判になることもあります。
話し合いによる協議離婚が難しい場合、家庭裁判所における調停離婚や本格的な裁判離婚となります。もし裁判になった場合には、離婚をするに値すると認められる理由が必要になります。
この場合の離婚事由として、「不貞行為があり、婚姻関係が破綻したかどうか」が問われます。
ちなみに「不貞行為」とは、婚姻関係にある配偶者以外の異性との性交渉を持った場合であり、デートで映画を見たりドライブに行ったりする程度では「不貞行為」とみなされないものです。
そのため、妻が浮気相手と「不貞行為」を行ったと、法的に認められる証拠の有無が大切になってきます。
妻の浮気が確定した後の慰謝料について
妻の浮気(不貞行為)が確実な場合、精神的苦痛に対する慰謝料の請求が認められる可能性が高まります。
慰謝料を請求する場合、必ずしも離婚をする必要はなく、婚姻関係を続ける場合でも慰謝料は請求できます。
しかし、慰謝料を請求するには、妻が婚姻関係にあるということを浮気相手が知っている必要があります。考えにくいことですが、婚姻関係にある女性と知らずに浮気相手が肉体関係を結んでいたとすれば、慰謝料の請求は難しくなります。
また、浮気が原因で不仲になったり離婚することになった場合は別として、もともと夫婦仲が悪くて浮気をした場合には、慰謝料の請求は難しくなります。
慰謝料の請求には時効があるので、妻の浮気の証拠を掴んで慰謝料を請求するときは、なるべく早く慰謝料を請求する行動をとりましょう。
慰謝料の請求金額に影響する項目
妻の浮気による精神的苦痛に対する慰謝料の増減は、下記の項目などを総合的に判断して決められます。
婚姻期間の長さ
婚姻期間が長い方が、妻に浮気をされた時の精神的ストレスが大きいと判断されるので、婚姻期間の長さが慰謝料の判断材料にされます。
子供の有無と年齢
子供が健全に育つには両親の存在が大切だと考えられていることから、特に幼い子供がいる場合には、慰謝料の増額などの判断材料にされます。
浮気をしている期間の長さ
妻が浮気をしている期間が長ければ長いほど、精神的ストレスが大きいと判断されるので、メールやLINEの日付などで浮気を始めた日付が確認できれば、証拠として残しておきましょう。
浮気をしている程度
浮気をしている回数が多ければ多いほど、精神的ストレスが大きいと判断されるので、不貞行為が週に一回なのか毎日のように行われているのかの証拠があれば、慰謝料の増額などの判断材料にされます。
離婚の有無
離婚をしない場合でも、精神的苦痛に対する慰謝料の請求は行なえますが、一般的に離婚をした場合のほうが請求金額が高くなる傾向があります。
特に、これまでは夫婦仲が円満であり、浮気が原因となって離婚になった場合は、慰謝料の増額が見込めます。
妻との離婚後の財産分与・親権・養育費について
妻との離婚が決まり、別れて生活することになった場合、これまでに二人で築いた財産を分ける必要があります。また、子供がいる場合、親権や養育費についても決める必要があります。
妻との離婚後の財産分与について
感情的には、「妻が浮気をしたのだから、分ける財産など無い」と思いたいですが、法律的には財産を分配する必要があります。たとえ夫だけが働いて収入を得ていたとしても、専業主婦である妻の家事労働も財産形成に貢献していると評価され、一般的には財産の半分を分与する形となります。
この場合、結婚後に夫婦が協力して築いたとみなされる、マイホーム・家財道具・自動車などが主な共有財産として財産分与の対象になります。
また、不動産・預貯金・有価証券などの財産も、結婚後に夫婦が協力して築いたとみなされれば、夫の名義であったとしても実質的共有財産として、財産分与の対象になります。
しかし、結婚前に貯めていた預貯金や購入していた家財道具などは、特有財産として一般的には財産分与の対象とはならないものです。
財産分与は、基本的に離婚時に決めるものですが、話し合いによって決着がつかない場合などもありえます。財産分与は離婚後でも請求できますが、時効があるので早めに決着をつけるようにしましょう。
妻との離婚後の親権について
日本では、離婚前は夫も妻も未成年の子供に対する親権を持っており(共同親権)、内容的には子供の面倒をみる「身上監護権」と財産を管理する「財産管理権」になります。
〈離婚前の親権〉
離婚前 | 夫 | 妻 |
親権(身上監護権・財産管理権) |
しかし、離婚後は夫婦のどちらかが親権(身上監護権・財産管理権)を持つことになり、親権が決まらない状態で離婚をすることはできません。
〈離婚後の親権〉
離婚後 | 夫 | 妻 |
親権 | × | |
× | 親権 |
離婚の際に親権がスムーズに決まれば良いのですが、話がこじれると夫と妻が「身上監護権」と「財産管理権」を分けて取得する場合があります。そのような場合は、「財産管理権」を「親権」と言い、「身上監護権」を「監護権」と言います。
〈親権の分離取得〉
離婚後 | 夫 | 妻 |
親権 | 監護権 | |
監護権 | 親権 |
子供と一緒に住むには「監護権」を取得すれば良いのですが、「親権」が無いと子供の名義の預貯金や親権者としての署名をすることができないので、何かと不便です。できることなら「身上監護権」と「財産管理権」の両方の権利が得られるようにしましょう。
調停や裁判などで親権が決められる際には、子供の利益や福祉・子供への愛情・経済力・心身の健康・養育にかけられる時間・生活環境の変化などを元に総合的に判断されます。
子供が15歳以上の場合は子供の意見も尊重されるので、普段から子供の養育に積極的に関わっておきましょう。
また、協議離婚で親権が決まらずに泥沼化した場合、勝手に協議離婚届に親権者を書き込まれて提出されると、内容が無効であることを証明するのに時間や手間がかかるので、「離婚届不受理申出」の手続きをしておきましょう。
妻との離婚後の養育費について
離婚の際に妻が「監護権」を得た場合、夫が養育費を支払うことになります。
養育費の内容は、子供が成人するまでに必要な医療費・学費・食費など、生活における必要経費となります。
養育費の金額については、子供の年齢と人数・会社員か自営業者か・育てる親と養育費を支払う親の年収などから判断されます。夫婦の合意で養育費が決まる場合は良いのですが、まとまらない場合は養育費算定表を元に計算される場合が多いものです。
養育費を支払う場合には、支払い方法(一括・分割)や子供の成長に合わせて金額を変更するのかなど、将来に渡って取り決めをしておいたほうが良いでしょう。また、取り決めた項目については、弁護士に相談して「公正証書」にしておき、後々にトラブルにならないようにしておきましょう。
その他にも、妻や自分が再婚した・妻や自分の収入に増減があったなど、合意時に予測できなかった事情の変化が起きた場合は、養育費の減額が認められる場合があります。
養育費の減額請求は、養育費を支払っている方から交渉する必要があります。交渉も無しに一方的に支払額を減らすと、支払い義務を怠ったと判断されて、給料や資産を差し押さえられてしまう可能性もあります。
二人の間で減額の合意が得られなかった場合は調停や裁判などで、減額が認められるのか・認められるのであればいくら減額するのかなどが決められることになります。
妻の浮気と離婚のまとめ
妻の浮気の疑惑確認から離婚後の対応までには、多くの事項がありますので、下記にまとめておきます。
妻の浮気を見破るチェック項目
妻の浮気を見破るには、下記の項目についてチェックしてみましょう。
妻との離婚後について
妻との離婚が決まったら、下記の項目について決めましょう。
・財産分与
・親権
・養育費
・親権
・養育費