最終更新日 2023/1/15
執筆者:Webライター 高木十四郎
編集者:興信所探偵ナビ 編集部
この記事の執筆者Webライター 高木十四郎
大学卒業後、メーカー系システムエンジニアとして従事。大学病院などの大規模医療機関のシステム構築から、国の資金運用システム等の責任者として20年勤務。現在は、20年間のシステム管理の経験を生かし、Web作成、web集客事業を行う傍ら、趣味で環境系NGOへの参画やアロマ教室を行っている。
大学卒業後、メーカー系システムエンジニアとして従事。大学病院などの大規模医療機関のシステム構築から、国の資金運用システム等の責任者として20年勤務。現在は、20年間のシステム管理の経験を生かし、Web作成、web集客事業を行う傍ら、趣味で環境系NGOへの参画やアロマ教室を行っている。
離婚率は血液型や職業別で特徴や傾向はあるのでしょうか?テレビでは芸能人の不倫や離婚の話が話題になりますが、一般の人たちの実態を確認してみました。
不倫の話は週刊誌や芸能情報では日常茶飯事ですが、リアルな日本人の状況はどうなっているのか、厚生労働省発表の離婚に関する統計資料を中心に、それらの資料から見えてくる離婚の実態についてみていきたいと思います。
離婚率の高い夫婦の職業別の組み合わせ!離婚率が高い職業って?
別居する前の夫婦の職業別の標準化離婚率(数値は、人口1000人にどのくらいの離婚者がいるかで示しています)を見てみます。(令和2年度データ)夫 | 妻 | |
---|---|---|
管理職 | 14.1 | 15.1 |
専門・技術職 | 2.7 | 2.4 |
事務 | 1.7 | 2.1 |
販売 | 2.4 | 2.8 |
サービス職 | 6.7 | 5.1 |
保安職 | 2.2 | 3.4 |
農林漁業 | 2.6 | 2.4 |
生産工程職 | 1.9 | 2.3 |
輸送・機械運転 | 4.4 | 11.0 |
建設・採掘 | 6.3 | 8.6 |
運搬・清掃 | 2.1 | 1.6 |
無職 | 2.0 | 3.0 |
これを見ると、男女ともで離婚率が高い職業は、「管理職」となっています。忙しくて離婚に至るケースは想像ができます。また、女性の場合、「輸送・機械運転職」も高い率となっています。
輸送・機械運転職とは、電車やバス、自動車、航空機の運転に携わる人や、それらの職に関連する駅構内係、信号係、甲板員、船舶機関員、フォークリフト運転等になります。また、ボイラーオペレーターやクレーン・ウインチなどの運転、ビル設備管理員などの仕事も含まれます。
離婚率が高い夫婦の職業の組み合わせ ランキング ベスト5
わかりやすくするために、離婚率が高い順に並べました。離婚率が高い夫婦の職業の組み合わせ ランキング ベスト5
- 夫:管理職14.1 妻:管理職15.1
- 夫:サービス職6.7 妻:輸送・機械運転職11.0
- 夫:建設・採掘職6.3 妻:建設・採掘職8.6
- 夫:輸送・機械運転職4.4 妻:サービス職5.1
- 夫:専門・技術職2.7 妻:保安職3.4
離婚率の高い血液型の組み合わせは?a型とb型の離婚率は?
血液型によって、人の性格や行動パターンがある程度分類されると思いますが、実は科学的根拠は示されておらず、血液型で性格を予測することは不可能と判断されています。よって、血液型による離婚率や離婚しやすい血液型の組み合わせ(a型とb型は離婚しやすい)などの調査結果もありません。
ただ、厚生労働省や総務省のデータ、論文などの科学的根拠はないものの一般的なエンターテイメントの一つとして検証することは問題ないでしょう。
離婚しやすい、浮気性の血液型とは
男性の離婚しやすい血液型
1位:O型ですO型はあまり物事にとらわれない朗らかな性格な人が多いので、誰からも好かれる傾向があります。上司になった場合、仕事ができて優しいタイプなのでモテタイプ、社交的で交友関係も多く、言い寄られると断れない性格と相まって不倫になる傾向も高いです
2位:B型です
B型の特徴として「自由・奔放」があげられます。
B型の男性は、型にとらわれたり拘束されるのが嫌いなため、結婚しても家庭よりも自分のことを優先する傾向があります。
また好奇心が旺盛なために、気になる女性がいたら接近しやすいという特徴もあります。また浮気のスリル感を楽しむ傾向があるので要注意です。
女性の離婚しやすい血液型
1位:A型です。A型の人はまじめで几帳面タイプが多いですが、そのまじめな性格から、恋人や夫の浮気が絶対に許せない人が多いのです。尽くすタイプが多いA型は、逆に嫌いになると徹底して嫌いになる傾向があるので離婚まで進むことが多いと言えます。
2位:B型です
B型は、型にとらわれたり拘束されるのが嫌いな性格の人が多いです。
そのため結婚しても家庭にうまく収まらない人もあって、家庭的な妻を期待する夫からすると不満となります。積年の不満が爆発して離婚となるケースも多いようです。
離婚率の高い血液型の組み合わせ
離婚率の高い血液型の組み合わせは、「夫:B型 妻:A型」となります。自由奔放なB型の夫に対して、まじめで我慢強いA型の妻がしびれを切らした時に、一気に破局へ向かいやすいと言えます。
離婚の原因にはさまざまありますが、不倫や浮気のほかにも、性格の不一致も大きな要因です。
血液型はある程度は性格のタイプに分類することができるので、血液型による離婚しやすさなどの判断も侮れないかなと思います。
【最新】日本の令和4年の離婚件数、離婚率は?
厚生労働省発表の「平成30年(2018)人口動態統計の年間推計」のデータによりますと、令和4年(2022年)の日本の離婚件数は、17万9096組、離婚率は、1.47(人口千対)となっています。これは、前年令和3年調査の1.50より減少しています。
年度別離婚率の推移
年度別に離婚率の推移を見てみます。
1960年代より一貫して増えていた離婚率(人口千対)は、1984年の1.5をピークにいったん下がり、1988年を底にして急激な上昇をし始めます。その後は2002年の2.3をピークに下降トレンドとなっています。
離婚率都道府県2018年度版
離婚率が都道府県別にどうなっているのかをみてみましょう。
人口 | 離婚件数 | 離婚率 | |
---|---|---|---|
北海道 | 5,253,000 | 9,971 | 1.90 |
青森県 | 1,258,000 | 2,022 | 1.61 |
岩手県 | 1,234,000 | 1,844 | 1.49 |
宮城県 | 2,296,000 | 3,645 | 1.59 |
秋田県 | 978,000 | 1,246 | 1.27 |
山形県 | 1,083,000 | 1,487 | 1.37 |
福島県 | 1,851,000 | 3,084 | 1.67 |
茨城県 | 2,829,000 | 4,752 | 1.68 |
栃木県 | 1,919,000 | 3,091 | 1.61 |
群馬県 | 1,901,000 | 2,973 | 1.56 |
埼玉県 | 7,175,000 | 11,716 | 1.63 |
千葉県 | 6,143,000 | 10,247 | 1.67 |
東京都 | 13,340,000 | 22,705 | 1.70 |
神奈川県 | 8,993,000 | 14,944 | 1.66 |
新潟県 | 2,230,000 | 2,814 | 1.26 |
富山県 | 1,035,000 | 1,322 | 1.28 |
石川県 | 1,130,000 | 1,469 | 1.30 |
福井県 | 762,000 | 1,081 | 1.42 |
山梨県 | 805,000 | 1,287 | 1.60 |
長野県 | 2,032,000 | 3,053 | 1.50 |
岐阜県 | 1,956,000 | 2,876 | 1.47 |
静岡県 | 3,582,000 | 5,923 | 1.65 |
愛知県 | 7,323,000 | 12,652 | 1.73 |
三重県 | 1,751,000 | 2,929 | 1.67 |
滋賀県 | 1,388,000 | 2,061 | 1.48 |
京都府 | 2,539,000 | 4,047 | 1.59 |
大阪府 | 8,639,000 | 16,243 | 1.88 |
兵庫県 | 5,394,000 | 8,970 | 1.66 |
奈良県 | 1,329,000 | 2,047 | 1.54 |
和歌山県 | 929,000 | 1,686 | 1.81 |
鳥取県 | 556,000 | 914 | 1.64 |
島根県 | 671,000 | 901 | 1.34 |
岡山県 | 1,877,000 | 3,078 | 1.64 |
広島県 | 2,776,000 | 4,568 | 1.65 |
山口県 | 1,355,000 | 2,170 | 1.60 |
徳島県 | 731,000 | 1,175 | 1.61 |
香川県 | 952,000 | 1,637 | 1.72 |
愛媛県 | 1,342,000 | 2,229 | 1.66 |
高知県 | 702,000 | 1,227 | 1.75 |
福岡県 | 5,047,000 | 9,624 | 1.91 |
佐賀県 | 813,000 | 1,280 | 1.57 |
長崎県 | 1,333,000 | 2,050 | 1.54 |
熊本県 | 1,743,000 | 2,972 | 1.71 |
大分県 | 1,132,000 | 1,931 | 1.71 |
宮崎県 | 1,074,000 | 2,032 | 1.89 |
鹿児島県 | 1,604,000 | 2,740 | 1.71 |
沖縄県 | 1,432,000 | 3,618 | 2.53 |
都道府県別の離婚率の表をグラフにしたのが以下のものです。
出典:2018人口動態統計月報年計 第8表(厚生労働省)に基づき編集部にて作成
全国平均は1.68です。
一番低い都道府県は新潟県の1.26、逆に一番高いのは沖縄県の2.53であり、約2倍程度の差となっています。
折れ線グラフの離婚率が低い部分にあたる地域が日本海側の、新潟、富山、石川、福井の4県です。この地域の離婚率が低くなっているのは、何か地域的な特徴があるのでしょうか?面白い傾向が見て取れます。
離婚率の都道府県別ランキング 2018年度版まとめ
都道府県別の離婚率 離婚率が高い都道府県ワースト5
ワースト1位:沖縄県 2.53
ワースト2位:福岡県 1.91
ワースト3位:北海道 1.90
ワースト4位:宮崎県 1.89
ワースト5位:大阪府 1.89
ワースト2位:福岡県 1.91
ワースト3位:北海道 1.90
ワースト4位:宮崎県 1.89
ワースト5位:大阪府 1.89
沖縄県の離婚率(2.53)は、他の都道府県と比べてかなり高い傾向があります。
沖縄県は失業率が全国平均よりも高いことが知られていますが、離婚率と失業率との関係は密接にかかわっているようです。沖縄県の離婚率が高いのは、地域的な文化というよりも、経済的、政治的な要因が大きいと考えられます。
ワースト2位が福岡県(1.91)、4位が宮崎県(1.89)であること、また他の九州の件である鹿児島、大分も比較的離婚率が高いのことから推測すると、九州沖縄地方など、南方は離婚率が高い傾向があるようです。
ワースト3位に北海道が入っているのは別の要因だと思われます。
都道府県別の離婚率 離婚率が低い都道府県ベスト5
ベスト1位:新潟県 1.26
ベスト2位:秋田県 1.27
ベスト3位:富山県 1.28
ベスト4位:石川県 1.30
ベスト5位:島根県 1.34
ベスト2位:秋田県 1.27
ベスト3位:富山県 1.28
ベスト4位:石川県 1.30
ベスト5位:島根県 1.34
離婚率が低い都道府県として北陸地域が上位を占めています。
どちらかというと保守的な地域であり、辛抱強い土地柄も相まって、離婚したくてもできない要因があって離婚率を低くさせているのかもしれません。ですので、一般的に離婚率が低いのはいい傾向とされますが、この離婚率からだけでは、幸せな家庭が多いと言い切ることはできないと思われます。
世界の離婚率2018年度
日本国内だけでなく、世界的には離婚率はどのようになっているのでしょうか?厚生労働省のサイトに、人口動態総覧(率)の国際比較の資料があったのでご紹介します。
国名 | 婚姻率 | 離婚率 | 備考 |
日本 | 4.7 | 1.68 | 2018年のデータ |
韓国 | 5.2 | 2.1 | 2017年のデータ |
シンガポール | 6.6 | 1.9 | 2017年のデータ |
アメリカ | 6.9 | 2.9 | 2017年のデータ |
フランス | 3.5 | 1.93 | 2016年のデータ |
ドイツ | 4.9 | 1.86 | 2016年のデータ |
イタリア | 3.4 | 1.63 | 2016年のデータ |
スウェーデン | 5.2 | 2.41 | 2016年のデータ |
イギリス | 4.4 | 1.81 | 2015年のデータ |
表中の単位は(人口千対)です。表中の9カ国の中では日本はイタリアに次ぐ離婚率の低さとなっていて、先進諸国の中では離婚率は低いと言えるでしょう。
ちなみに、アメリカの離婚率は2.9であり、日本の約2倍近い数値となっています。
離婚率の高い国、低い国ランキング
総務省が発表している「世界の統計2018」の資料の中に、世界60カ国の離婚率の表がありましたので、世界の離婚率のワースト5とベスト5を調べてみました。国別の離婚率 ワースト5
1位:ロシア 4.72位:ベラルーシ 3.5
3位:リトアニア 3.2
4位:ラトビア 3.1
5位:モルドバ、カザフスタン、ウクライナ、デンマーク 3.0
国別の離婚率 ベスト5
カタール、グアテマラ、ペルー、ボスニア・ヘルツェゴビナが0.4で同率1位、2位は同率でジャマイカ、アイルランドの0.6でした。
世界を見渡してみても、紛争や貧困で経済的に安定していない国々は、比較的離婚率が高いように思われます。
また、離婚率が低い国々も紛争や貧困で経済的に安定していない国々が多いですが、これらの地域は国民性もあるとは思いますが、離婚すると食べていけない事情などもあると思われます。